日本代表ディスカウントストアの越境ECサイト×中華圏メディア&KOL・在留KOCを活用した総合PR
新型コロナウィルスの世界的流行から1年。訪日客の消滅とともにインバウンド消費市場は文字通り「開店休業」状態を余儀なくされましたが、そんな中でも在留バイヤーによる「第2の爆買い」現象が起き、日本に在住する外国人消費者市場のポテンシャルが急浮上しました。
その需要の中心にあり、訪日ショッピングのメッカとして存在してきた「某ディスカウントストア(D社)」は、2021年2月に多言語の越境ECサイトをリニューアルし、市場の流れをリードする準備を整えました。
リテールとしてのプラットフォームに乗るのは、もちろん既存のメーカー各社ですが、彼らもコロナ期のインバウンド売上を維持・向上させるために購買力の高い在留外国人市場に力を入れ、KOLやKOCなど中華圏のインフルエンサーを活用したマーケティングに注目していました。
このようなトレンドをキャッチし、グローバル・デイリーは、D社のECサイトを中心に中国・台湾のメジャーなウェブサイトやプレスリリース、そして在留KOLのライブコマースとKOCたちの口コミ拡散を連携した全方位なPR戦略をもとに様々なジャンルのメーカー商品のプロモーションを展開しています。
今回ご紹介する事例は、「おとなの肝油ドロップ」をはじめとするサプリメントをD社にて販売する「株式会社野口医学研究所」様のプロモーションです。
実施背景≫
コロナ禍ではありますが、例年の中華圏における訪日のシーズンを基準に見ると、旧正月の1~2月と夏休みの6月~8月がピークであり、この時期は全般的に買い物需要の高まる時期であり、在日バイヤーを動かすいいタイミングでもあるため、越境ECの商品PRに適期であると想定しました。
実施施策≫
①販売チャネルであるD社」のサポートをベースに、在日バイヤーの消費を誘導
・インバウンドサポート部との企画連携
・D社のECサイト、海外公式SNSにて企画告知
②中国・台湾の各種メディアチャネルにてプロモーション&拡散
実施結果≫
①流通実績
企画実施後に主力の「おとなの肝油ドロップ」商品だけでなく、他商品の取り扱いも開始されるきっかけとなり、特集ページ掲載や実店舗でのPOP掲出などが実施されました。
・ECサイト
・実店舗
②掲載実績
・中国
▽Weiboフォロワー400万人超の在留KOLによる銀座店でのライブ中継:約3,700人が視聴
▽中国最大手の女性向け情報サイトOnly Ladyでの記事掲載
▽中国女性向けメディアへのプレスリリース:記事タイトル検索結果で4.6万件ヒット
▽在留中国人バイヤー100名によるWeChat、RED(小紅書)などでの口コミ拡散
・台湾
▽台湾最大手の女性向け情報サイトNiusnewsでの記事掲載
▽在留台湾人バイヤー10名による口コミ拡散
・D社公式SNS(Facebook,Weibo)による投稿
在留外国人の消費トレンドから始まった新たなスタイルのインバウンド消費は、コロナが触発した時代の変化と越境ECの活性化とともに「グローバル消費」のビジネスモデルとしてスピーディに定着しつつあります。
やがて訪れる訪日客の復活は、それだけでショッピング市場において未曾有の「爆買い」を期待させますが、このようなプロモーションを通して現時点の消費トレンドに歩幅を合わせ、積極的に在留需要を攻略することでブランド認知が向上し、「次のマストバイアイテム」に仲間入りするのも夢ではないかと思います。
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