インバウンドの恩恵を受けている地方が増加
現在、地方の国際線空港が増えている。訪日外国人の姿は東京、大阪以外の、地方都市でも見かけるようになった。
理由は国際線の新規就航が増えている
観光庁は訪日外国人の宿泊について調査を行った。結果としては、昨年の外国人の宿泊延べ日数が前年比48.1%増の6637万泊となった。伸び率が最も高いのは、静岡県(123.8%増の175万泊)である。佐賀県(119.9%増の19万泊)、茨城県(115.2%増の20万泊)など他の地方も2倍以上に伸びた。
理由は、国際線の新規就航が増えているからである。静岡県では、2015年1月に鄭州や長沙など中国内陸部とつながる国際線を3路線週11便開設した。また同年7月に13路線週49便まで増加した。移動に便利となったため、静岡を訪れる中国客は右肩上がり。また、茨城県では、昨年7月に深圳便、今年1月に杭州便を開設しているため、中国客も増加している。
「体験型旅行」の勢い
では、訪日客は地方で何をするだろうか。答えは、今年から徐々に注目されてきている、「体験型旅行」と深く関わっている。例えば、静岡市のちびまる子ちゃんランドでは、14年に約1.5万人だった外国人客数が、15年は約3.2万人に倍増。忍者アニメ「NARUTO」が海外人気のあるため、三重県の伊賀流忍者博物館の外国人来館者数も増えている。加えて、猿の見られる公園などもあり、外国人を誘致する地方も多くなっている。
もちろん今東京、大阪など大都市を訪れる外国人はまた圧倒的に多いが、地方も負けないはいない。将来、都会と地方はコラボしなければならない、と筆者は考えている。
参考:日本経済新聞「訪日客、地方も潤す 静岡など5県で宿泊日数2倍」2016/03/07http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS03H68_X00C16A3MM0000/
NIKKEI STYLE「日本の名所、訪日客に聞け 「SNS映え」が人気 マンガやアニメ、聖地巡礼も 他国にない魅力が続々」2016/03/06http://style.nikkei.com/article/DGXMZO97885190R00C16A3NZ2P00
編集者:オスカー チャウ