DAISO、 新業態の「300円ショップ」をシンガポールにオープン 訪日帰国後需要狙う
訪日外国人の増加は、その追い風を受けるメーカーや商業施設の海外進出・開拓ラッシュを加速化させています。日本のブランドや日本ならではの業態がインバウンド市場で外国人に幅広く認知され、着地でのニーズだけでなく、帰国後の需要も徐々に高まっているのがその背景と言えるでしょう。
「百均」の愛称で親しまれる、日本発祥の100円ショップ大手「ダイソー(大創産業)」は、2018年3月にローンチした新業態となる、300円の商品を中心に扱う「スリーピー(THREEPPY)」をシンガポールに出店しました。これは、新業態としての海外初出店で、今年6月に新装開店した現地の複合商業施設「FUNAN MALL(フナンモール)」内に、92㎡の売り場で、日本で税別300円の商品を5.8シンガポールドル(約450円)で販売します。
日本のスリーピーと同様、20~40代の女性をターゲットに、雑貨やキッチン用品のほか、ピアスやヘアアクセサリー、小型扇風機など、高付加価値の商品約2000品目をを取りそろえ、毎月300品目の新作を出す予定でインバウンドの「帰国後消費」を取り込む狙いです。
300円ショップの「スリーピー」は、ダイソー店舗での100円を超える商品販売が好調だったことをヒントに、顧客層を絞って立ち上げた新業態で、日本国内では現在、ショッピングセンターを中心に23店舗を出店中です。
100円ショップの「ダイソー」ブランドの海外展開は、既に東南アジアで約360店舗を構えており、訪日外国人の帰国後需要の追い風を受け、ダイソー以外の新業態店舗でも現地の消費者の支持を集められると判断した今回のシンガポール出店を皮きりに、ダイソーに続く収益の柱として、他の東南アジア地域への展開も今後計画しているとのこと。
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