2018年・クリスマス事情 in CHINA
圣诞快乐~!
あたりまえですが、全世界・どの国にも毎年欠かさず訪れる、年の瀬のクライマックス「クリスマス」
その中でも、今年も多くの訪日外国人観光客でお世話になった「中国」のクリスマスって、どんな雰囲気なんだろう?
最近、中国発の報道で話題となった「クリスマス禁止令」のニュースを見て、ふと疑問に思ったので、今日は意外と知られていない中国のクリスマス事情をチェックしてみました。
①クリスマス禁止令、ホントなの?
ヘッドラインだけ見ると、中国全土がクリスマスのお祝いや装飾が禁止されてように見えますが、その中身を見てみると、そういうことではなさそうですね。
香港で発行されている英字新聞〈サウスチャイナ・モーニング・ポスト〉が報じた内容によると「中国河北省廊坊市当局は、クリスマスの飾りつけや公共の場でのクリスマス関連イベント、クリスマスセールを禁止した。」となっています。
理由としては「社会を秩序を乱すから」とのことで、屋外のクリスマス公演や宗教活動をすることも厳しく禁止しており、イブの24日夜には露店がクリスマスの靴下やリンゴ、サンタクロースの人形などを売ることを大々的に取り締まり、市民がこれを発見した場合すぐに通報するように呼びかける方針だとか。
しかしながら、実はこの政策には、廊坊市のあるマスタープランのためのものであることがわかりました。
中国の機関紙「環球時報」が引用した匿名の都市管理局職員によると、今回の措置の目的はクリスマスの精神を抑圧することではなく、廊坊市が3年おきに授与される「中国・全国文明都市」コンテストで高い評価を得ることだそうで、この賞は、中国の都市に与えられるものとしては最も格上の賞であるため、市政府の幹部の間では是が非でも欲しい賞とされているらしいです。
市の秩序正しさが、クリスマスを静粛に過ごすことで評価されるというアイディアの根底には、昨今の中国全土における「クリスマスフィーバー」があるということですね。日本のハロウィンみたいに…
②プレゼントは、りんご?
中国のクリスマスでは、りんごをプレゼントするという風習があるそうです。
ん? りんご? なぜ…?
元々中国では、赤いものが縁起がいいと言われているのはわかりますが、赤いとはいえクリスマスに「りんご」というのが不思議で、またいろいろ調べてみると…
その由来は、中国語でりんごを書くと「平安果」で、クリスマスイブは「平安夜」と書くため、それをなぞって「平和を祈る」という思いを込めて贈ることが多いらしいです。
最近では、イースター時期のゆで卵のように、リンゴを色鮮やかにペインティングして送ったりするのが流行っているようです。
日本で例えれば、試験や試合の前に「勝」が付くものを食べる感覚と似ているのですね。
③盛り上がるクリスマス、商戦も激化
中国のクリスマスは、想像以上に盛り上がるそうです。
でも、本格的にクリスマスを祝うようになったのは、いたって最近のことで「聖誕大餐」というクリスマスディナーを家族や友人で楽しむのが定番でした。
経済が豊かになり、国内の景気が上がるにつれて、クリスマスのムードも変わり、商戦も激しくなってきているようです。旧正月や国慶節などと違って、外来の祝日ということもあり、比較的自由な雰囲気で楽しむ傾向で、若者たちのお祭り騒ぎも年々ヒートアップしているそう。
賑やかなクリスマスムードが浸透する中、超高級なディナーが登場したり、りんご以外のプレゼントのニーズを狙った商戦や、海外旅行で過ごすという人も上位にランクされるほど多いといわれています。
中国のクリスマス事情、いかがでしたでしょうか?
最近の日本では過去に比べ、おっとりしているなぁと感じる年が多いですが、世界共通の祝日であるクリスマスは、訪日外国人プロモーション・インバウンド集客において見逃すことのできないシーズンであることは間違いありませんね。
(そういえば、今年のクリスマスプレゼントは「訪日外国人3000万人突破!」ということで、祝!!)
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