訪日重要国の2019年・旅行トレンドチェック – その1:韓国
今年、2019年の干支は「亥(いのしし)」です。が、それは日本での話。十二支を使う中華圏の殆どの国では「豚」の年、特に今年は運気が上がる「黄金の豚年」とも言われています。
今日はそんな豚の年を迎えた国々の中から、訪日旅行客の多い、韓国と台湾の旅行業界が発表した「2019・最新旅行トレンド」を、2回に分けて紹介したいと思います。
まずは、韓国の旅行会社最大手の「ハナツアー」が2018年度の自社を利用した海外旅行客約700万人のデータ分析をベースに予測した〈2019年・韓国人の海外旅行7大トレンド〉です。
①ソーシャル、DIYなど…「脱パッケージ」商品
個人旅行が主流の中、海外現地でオプションツアーに参加するケースが年々10%以上増えている韓国では、年代や関心事ベースのソーシャル型や、カスタマイズの幅が広いDIY(Do It Yourself)パッケージなど逆発想の進化型パッケージ旅行が注目されています。
②ローカルガイドツアー
自由旅行の弱点である、現地の奥深い情報のキャッチを補うべく、豊富な経験と専門知識を持つ「ローカルガイド」のニーズが近年増えているそうです。過去のツアーガイドとはちょっと違う感覚で、全行程ではなく、必要な場面でポイント的に活用するのがトレンド。
③メインターゲットは「アクティブシニア」
2018年の旅行消費をリードしたのは、50~60代で、ほかの年代に比べ約18%も消費額が高く、彼らは高級なセミパッケージツアーを好み、食道楽や温泉、世界遺産などのテーマに興味を示す傾向が強いとのこと。
④2世代家族旅行で「家族愛発見」
ベビーブーム世代(50~60代)とミレニアル世代(20~30代)の家族が一緒に海外を旅するニーズが増えているそうです。ふたつの世代が各々満足できる旅行地の条件は、自然と都会が共存する街で、グルメと癒しが共通の旅ポイント。
⑤キッズ市場の成長「エデュテインメント」旅行に注目
韓国のこども産業の規模は、低い出産率と反比例したもう成長を見せている中、教育的な体験とエンターテインメントを同時に求める家族旅行が人気を集めています。
⑥インスタ映えを超え「ユートラベル」時代へ
海外旅行の思い出を記録し発信するソーシャルメディアは、写真から動画へと進化しています。最近、韓国の「Youtube」利用者の増加に伴い、旅行VLOGなどのコンテンツが多様化されており「行きたい!」心理をくすぐっています。
⑦注目の旅行地、テーマは「歴史」「人気」「復活」「エコ」
2019年の注目すべき海外旅行地のテーマは、まず、南北統一の期待が高まる時期ということで、韓国の歴史にまつわる中国の「白頭山」や「上海」などが話題で、次に近年人気急上昇の国「ベトナム」のフーコック島、そして、PM2.5による最悪の大気環境の影響で「オーストラリア」「フィンランド」などクリーンエア・エコな国への旅行が注目されています。
〈その2 - 台湾編へ続く〉
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