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コラム

訪日重要国の2019年・旅行トレンドチェック – その2:台湾

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インバウンド市場において重要なターゲットといえる、訪日旅行客の多い「韓国」と「台湾」の旅行業界が発表した「2019・最新旅行トレンド」を、2回にわたって紹介する<訪日重要国の2019年・旅行トレンドチェック> (その1:韓国編はこちら)

今日は、台湾のBooking.com が、実際の台湾人海外旅行客のアンケートから集計できた<2019年台湾人旅行トレンド8選>をチェックしてみましょう。

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1.旅行はただの遊びではなく、自己実現と自己成長が目的
体験を重視する。体験を通して文化交流ができ、自分で何かを身に付け成長を目指す。ただの「旅游」だけではなく、ボランティアやワーキングホリデーなどの旅行が人気になるでしょう。

2.便利性が大事。テックを活用し効率をアップできる旅行を求める
AI、VR、音声アシスタントなど旅行の行程を組む時や、旅行先でも実用性の高いものを求める傾向にあります。APPで荷物を追跡したり、行程、交通、ホテルまでワンストップで選択したり、特に音声アシスタントの機能のAPPは3割以上の人が「欲しい」と答えました。

3.旅行のステージはさらに広がる
今まで煮ない新しい旅行体験を追及する傾向があります。回答者の4割は宇宙旅行に興味を持っていたり、6割は海の底のホテルに泊まりたいと答えました。

4.伝統的なガイドブックの代わりに、カスタマイズサービスができるものが主流になる
今の台湾人はスマートフォンで簡単に効率よく旅行の情報を調べています。52%の回答者は自ら旅行コースを作るより経験者のアイディアを活用したいと答えました。61%の人はAIなどを使い、過去に行ったことのある体験データなどから旅行行程のアドバイスを求め、67%の人はデジタルガイドを通してカスタマイズされた旅行を体験したいと答えました。

5.旅行を通して会社貢献したい
62%の回答者は、旅行先の社会環境、情勢などを考慮し、旅行に行くかを決めています。もし現地の住民に悪影響を与える可能性があれば、行かないように遠慮をする傾向があります。

6.エコを大事にする
93%の回答者は、旅行中にできるだけ環境に配慮する行動をとると答え、28%は旅行中でもエコツーリズムなどの関連イベントがあればに参加したいと答えました。

7.「もの」より「こと」
「体験」を重視する傾向は2018年から2019年に続いており「どこに行った」より「何をした」が旅行の目的であると考えています。44%の回答者が旅行を通して「子供みたいに遊びたい」と言っていました。

8.プチ旅行が流行っている
連休や有給ではなくもっと週末を活用した「プチ旅行」を計画し実行したいという意見が半数を占め、超短期&リピート旅行のトレンドが広がっています。

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訪日外国人数の4割を占めるインバウンドの重要国であり、リピート率の高い韓国と台湾の旅行トレンドをチェックしてみましたが、共通点として あるのが「ひとり・自分」「体験」「超短期旅行」などでした。
テクノロジーの発展は、旅行情報の取得方法の変化だけではなく、旅行パターンの多様化にも影響を与えている中、訪日旅行で求める体験の形も幅広い分野へと変化している傾向が伺われます。
インバウンドプロモーションにおいて最も大事な要素である「ターゲット・インサイト」を今後も色々な角度でチェックし共有していきたいと思います。