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訪日客2000万人時代へ!

 ついに、訪日外国人数が2000万人を突破した。
石井啓一国土交通相は本日31日、2016年の訪日外国人数が,今月30日に累計で2000万人を超えたと発表した。

1~12月での訪日客2000万人突破は初めて。昨年は1973万人を記録したが、
日本と海外を結ぶ航空路線の拡充や格安航空会社(LCC)の便数増加、
訪日客誘致に向けた官民の取り組みなどが奏功し、アジアを中心に増加が続いたと見られる。
2013年に初めて1000万人を超えて以来、順調に訪日客は増加し、
2016年の訪日客数は1~9月の累計で前年同期比24.1%増の1797万人となり、
10月までの累計で前年1年分を上回る公算が大きくなっていた。
年度ベースでは、15年度に2135万人と一足早く2000万人の大台に達している。

 政府は2020年までに訪日客4000万人の目標を掲げているが、
目標の達成には、地方への訪日客誘致の強化や、繰り返し日本を訪れるリピーターの拡大、
通信設備や宿泊施設の不足を解消する取り組みなどが課題となっていくだろう。

 昨年、中国人客の「爆買い」と呼ばれた買い物も急速に沈静化しつつあり、
大手百貨店は相次いで今年度の業績予想を下方修正し、
訪日客を当て込んだ販売戦略の見直しを迫られている。
ただし、「爆買い」は一時的なものであって、全体の売り上げを見ると、訪日客の消費額は昨年よりも伸びている。
菅義偉官房長官は31日の記者会見で、訪日客2000万人突破に関し、
「ビザ(査証)緩和や免税の拡充など大胆な政策を矢継ぎ早に行ってきた。
(訪日客の)勢いは今年も衰えることなく、成果に表れた。
4000万人を目指し、できることはすべてする」と語っている。

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編集者:小池 泰史