豪州|身だしなみからロープレまで…日本タクシー会社の外国籍ドライバー研修
▲Photo by ABC News: Yumi Asada
東京オリンピックも残すところあと330日余りとなりました。今以上に訪日外国人が訪れることが予想されるインバウンド市場ですが、各分野で受入れの準備がハイピッチで進んでいる中、日本のタクシー会社が2020年に向けて、外国籍スタッフを厳しく研修中というニュースを、オーストラリアの「ABC News」が特集記事として取り上げていたので紹介します。
現在、日本のタクシー業界は、東京のドライバーの平均年齢が59歳であり、高齢化による人手不足への懸念など、様々な課題に直面していることを記事では語っています。
書き出しでは、日本のタクシーでの体験を「他の国では味わえない特別なもの」として車が常にピカピカであることやサービスが非常に行き届いていることに関して触れており、そのバックステージでは業界の厳しいルールがあることを伝えています。
スーツの着用が必須であることや、ネクタイはきっちりと締めること、パイロットではないのだからサングラスは禁止など、身だしなみに関するものが多く、これを「おもてなし(outstanding hospitality)」と称しています。
また、実際の研修風景を描いた動画では、外国籍運転手も例外なく「おもてなし」をマスターしなければいけないとしており、その厳しい研修の様子や、モンスタークレーマーなどの乗客を「Demon Customer」と呼びそれに対する対処法を教えるロープレの風景を紹介しています。
この研修を受けた外国籍のドライバーは「より実際の状況に似せているので心の準備ができた。」と感想を述べています。
外国籍スタッフの研修と併せて取り上げられているのが日本の現地スタッフの外国語(特に英語 )の勉強に関してですが、平均年齢が高いこともあり、言語の習得を非常に難しい課題としてあげています。
以上、国や文化の異なる外国籍のドライバーも、外国語の勉強に励む日本人スタッフも・・・万全なインバウンドの受け入れのためお互いに頑張っている姿を伝える、オーストラリアのニュース記事でした。