東南アジア|シンガポールの「シングテル」、訪日東南アジア客向けスマホ決済サービスを展開 羽田・成田空港から
インバウンド市場におけるキャッシュレス化が進む中、増加が続く東南アジアからの訪日客が自国のスマホ決済サービスを日本の店舗で利用できるサービスが導入されます。
シンガポール通信大手のシングテル(Singtel)の国際部門「シングテル インターナショナル」と、スマートフォン決済サービス「Star Pay(スターペイ)」を提供するネットスターズは、2019年7月25日に記者説明会を開催し、シングテルが主導する越境モバイル決済国際アライアンス「VIA(ビア)」サービスを、日本で初めて羽田空港国際線ターミナルの34店舗で利用できるようになると発表しました。
「VIA」は、シングテル社が主導するモバイル決済アライアンスで、記者説明会では、シングテル・インターナショナルの副社長「Soon Sze Meng(スーン・ズ・メング)」氏が登壇し、VIAはシングテルが提供するアジアで初めての越境モバイルアライアンスであり、アジア、オーストラリア、アフリカ21カ国、6億9,000万以上のモバイル顧客基盤を抱えているとし、同社のビジョンはアジア全体をカバーすること、ワンストップで拡張可能なプラットフォームを構築することとなり、さまざまな決済手段がアジア地域全体で使えることを目指していると述べました。
現在、VIAは、4,000万ユーザーを抱えており、210万加盟店で利用可能となっており、旅行者が国をまたいで利用できるとともに、外貨両替の手間を省けるのがメリット。
メング氏は、「小規模の独立系の小売にとって、QRコードの決済を提供しているので、顧客層を広げることになる」と説明し、アライアンスパートナーが増えれば増えるほど、1つのインテグレーションでアクセスできる加盟店は増えるとのこと。
2018年の訪日東南アジア旅行者は330万人と、前年比14%の伸びを見せており、更なる増加が予想されています。メング氏は、「東南アジアではモバイル決済が急速に浸透しており、今回の導入は日本と東南アジアのデジタル経済をつなげる大きな一歩となる」と語りました。
決済インフラはネットスターズの端末「スターペイ」を活用。この端末は、小売店や飲食店など10万店に導入されており、ソフトバンクグループの「ペイペイ」やLINEの「LINEペイ」などに対応していて、店舗が希望すればVIAの決済サービスを使えるようになります。
羽田空港では、シングテルの 「Dash(ダッシュ)」と AIS の「 AIS GLOBAL Pay(AIS グローバル・ペイ)」が利用可能で、シンガポールとタイからの訪日観光客が、自国の通貨でさらに為替手数料も割安に買い物や食事をすることが可能となります。
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