「7月地震説」、韓国の旅行心理にも影響か…旅行業界関係者の見方は?
「7月に東京に行こうと計画していますが、日本で大震災が起こるという予言のため、周囲のみんなが行かないと言っています。みなさんはどうされますか?」
夏休みシーズンを控えて日本旅行を計画している消費者の間で、不安感が広がっています。最近、日本で7月に大震災が発生するという予言がオンラインコミュニティやソーシャルメディアを通じて急速に広まり、旅行を取り消すべきかどうか悩む声が大きくなっています。
航空業界の話によりますと、7月に日本で大地震が起こるという予言が広がった4月以降、台湾や香港など主要なアジア市場において、日本行きの航空予約率が大幅に減少していることが分かりました。
旅行分析企業フォワードキース(ForwardKeys)は、最近発表した分析資料を通じて、香港発日本行きのフライト予約が前年比で50%減少したと明らかにしました。特に6月末から7月初めにかけての予約率は、最大で83%も急減しています。
韓国や台湾でも日本への航空券予約が著しく減少しており、一部の航空会社では日本への路線の運航回数を減らすなど、直接的な影響を受けています。
実際、香港の低コスト航空会社であるグレーターベイ航空(Greater Bay Airlines)は、日本への路線の運航を削減しました。
具体的には、香港~仙台路線を週4回から3回に、香港~徳島路線を週3回から2回にそれぞれ減便しました。この減便は5月13日から10月25日まで適用される予定です。
オンラインコミュニティやSNS上には、「7月に日本旅行に行こうとしましたが、地震が怖くてやめました」「予言日が7月なので、その前後は避けるべきか悩んでいます」「母が飛行機の予約を取り消そうとしています」など、さまざまな悩みの声があふれています。
ある旅行客は、「日本の夏はもともと暑いのに、地震まで重なると危険すぎます。行く理由が見つかりません」と不安感を示しました。
今回の7月大震災予言は、日本の漫画家・達樹涼(たつき りょう)氏の漫画『私が見た未来』から始まりました。彼は2011年に東日本大震災を予測したとして注目されましたが、一部ではすべての予言が的中したわけではないという指摘もあります。
日本の専門家たちは「現代の科学では、特定の時点で大地震が発生するかどうかを予測することはできません」とし、「過度に不安になる必要はありません」と強調しています。
漫画家の達樹涼氏本人も、「漫画の内容にあまり影響されず、専門家の意見を参考にしてください」と呼びかけています。
ただし最近、日本政府が「南海トラフ地震臨時情報」を公式に発令したことで、旅行客の不安心理はさらに増幅されている雰囲気です。日本では、南海トラフ地震が発生すると予想される地域に対し、臨時情報(巨大地震注意)を発表しています。
南海トラフ地震とは、首都圏西側の静岡県沖合から四国南部、九州東部の海域にかけて存在する南海トラフで、100~150年の間隔で発生するとされる大規模地震です。日本政府は、この南海トラフ地震が今後30年以内に発生する確率を70~80%と見積もっています。
業界関係者は「現在のところ、旅行キャンセルの問い合わせというよりは、現地での日程が正常に進行できるかどうかを尋ねるお客様が多いです」とし、「日本はもともと地震が頻発する地域ですので、すべての旅行商品は通常通り提供されています」と話しています。
7月に東京で大地震が起こるという予言がSNSなどで拡散され、日本旅行を計画していた人々の間に不安が広がっています。特に香港や台湾では航空券の予約が大幅に減少し、一部の航空会社が減便を実施しました。予言の出どころは漫画『私が見た未来』で知られる達樹涼氏の作品ですが、作者本人や専門家は「予言に振り回されず、科学的な情報に基づいて判断を」と呼びかけています。業界関係者は「現在のところ、旅行キャンセルの問い合わせというよりは、現地での日程が正常に進行できるかどうかを尋ねるお客様が多い」と述べています。
※原文をもとに当社で要約・翻訳・編集しています。