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コラム

【韓国】12月から2月、訪日する韓国観光客は増加?航空業界が一斉に「受験生割引」を開始!

11月14日に実施された韓国の大学修学能力試験(대학수학능력시험)は、大学入試の基礎となる全国一斉試験であり、日本のセンター試験と似た面もあります。11月14日(木)8時40分から17時45分(一般受験生基準)まで、全国85の試験地区1,282の試験会場で実施され、受験者数は前年より18,082人増加の522,670人でした。

韓国ではこの試験が「人生を左右する」とまで言われるほど重圧が大きいのが特徴です。試験当日には、企業が出勤時間を遅らせたり、公共交通機関が増便されたりするほか、英語のリスニング試験中には飛行機の離着陸が一時中止されるなど、国全体で受験生をサポートする特別な雰囲気が見られるほど、ビックイベントなのです。

そんな中、受験が終わり、自由を手にする受験生とその家族のための特別な時間を楽しめる旅行ブームが始まりました。

人気の海外旅行先の一つ、日本は近距離で親しみやすい文化、便利なインフラのおかげで家族旅行先として人気が高いです。以前として大阪、九州、北海道、東京が注目されており、円安の影響で経済的な負担が少なく、多くの予約が殺到されているそうです。

そこで、韓国の航空業界が2025年度の大学修学能力試験を終えた受験生を対象に航空券割引などのプロモーションを展開していることが目立っているので、紹介します。

アシアナ航空は, 既存会員を含め、12月1日までにアシアナクラブに新規会員登録をする受験生(2004年〜2006年生まれ対象)本人と家族登録が完了した家族全員に航空券割引クーポンを提供します。

来年4月30日まで使用可能で、国際線20路線と国内線5路線で最大8%の割引特典を受けられます。

また、航空券購入期間基準で  12月15日まで東南アジア(バンコク・チェンマイ・シンガポール・ホーチミン・ダナン・セブ・香港)路線8%割引、来年1月15日まで仁川発日本全路線および金浦〜大阪路線6%割引来年1月31日まで国内線済州全路線往復3000ウォン割引などが適用されます。受験生割引クーポンでイベント路線の航空券を購入した受験生を対象に、アシアナ航空公式ウェブサイト内のイベントページで試験を終えた感想をコメントで残すと、抽選でヘッドフォン、ポラロイドカメラ、外食商品券などをプレゼントするイベントも実施しています。
格安航空会社(LCC)の割引競争も激しくなっています。

ティーウェイ航空は国内線と国際線全路線を対象に受験生特典を提供します。国内線25%、国際線最大10%割引運賃で往復航空券を予約できます。プロモーション期間は来年1月31日まで。

イースター航空は今回大学修学能力試験を受けた受験生が来年1月31日までにウェブサイトで航空券を購入すると、本人と同伴1名に割引特典を提供します。国内線は一般運賃比20%、日本・東南アジア・東北アジアなど国際線は最大15%割引され、搭乗期間は来年3月29日までです。

エアソウルは「エアソウルで卒業旅行に行きたい情熱」をテーマに、15秒以内のショートフォーム動画を制作して応募する方式で実施します。今年の修学能力試験を受験した高校3年生は、最小10人から最大30人までのチームを組んで参加ができます。創造性、ブランドとの関連性などが審査基準となり、エアソウルのInstagramフォロワーを対象とした結果も加点形式で反映されます。1位を受賞したチームの全員にはエアソウルの国際線全路線(日本は東京、大阪、福岡、高松、米子。東南アジアはダナン、ナトラン、ボーホルの中選択)の無料往復航空券が提供され、別途3チームを追加選定してピザがプレゼントされます。

毎年、年末の有給消化や冬休みにより第4四半期の旅行需要が全般的に増加する傾向にある中、航空会社による積極的な受験生向け割引プロモーションなどが相まって、大学修学能力試験後の日本旅行需要をさらに促進していることがわかります。さらに、2025年1月28日からの旧正月連休の需要と合わせると、過去最高の訪日韓国人観光客数の記録が1月に出る可能性が高いのではないでしょうか。