日本での医療ツーリズムが人気?
近年の訪日外国人の増加に伴い、医療機関での外国人患者の受診が急増しているという。
中国メディア「今日頭条」が1月18日付で掲載した記事では、
日本で医療検診を受けることが中国人の関心を集めているという。
中国ではがん患者が毎年増加しており、今や中国人の主要な死亡原因の1つであり、
その死亡者数は全世界のがんによる死亡者数の4分の1を占めるほどとのこと。
日本では、最先端のがんのスクリーニング検査を受けられるため、日本での受診が急増しているという。
記事では、2020年までに医療サービスを受けることを目的とした訪日中国人旅行客は、
年間でのべ31万人に達する見込みだとしている。
医療ツーリズムの市場規模は、5507億円に達する予測もあると、紹介している。
こうした医療ツーリズムの人気沸騰に対し、一般社団法人ジェイ・アイ・ジー・エイチ(JIGH)は、
「外国人患者受入れ医療コーディネーター研修」を2017年4月から開講すると発表した。
国内の医療機関で、外国人患者や家族の受入れに関する専門的なノウハウをもった
人材育成を目的に開催するとのことだ。
また、政府は治療や健診を目的に、日本を訪れる外国人の受け入れに、特に適した医療機関を選定しており、
東京大学や大阪大学の付属病院、慶応義塾大学病院など全国28病院が選ばれている。
私たち日本人も、海外旅行中に万が一怪我や病気になった場合、
安心して受診できる環境がないと、不安に思う。
そうしたことを考えると、日本に訪れている外国人観光客も、同じことを不安に思っていると筆者は思う。
そうした不安を解決するためには、外国人患者を積極的に、
受け入れる医療機関を増やすことが急務だと筆者は考えている。
編集者:小池 泰史