16年の訪日客、19%増の2350万人 JTB見通し
JTBは16日、2016年の国内外の旅行者数見通しを発表した。訪日外国人は円安の継続を前提に、15年より19%増の2350万人を見込み、過去最高を更新する。日本人の海外旅行はパリ同時テロなどが響くが、全体の需要は堅調を保ち、0.3%増の1620万人とわずかに増えるとした。
訪日外国人では、これまで団体旅行が中心だったアジアなどの観光客でも個人旅行が増える。東京や大阪、京都などの定番ルートだけでなく、中部や北陸といった地域を周遊するルートの認知度が高まり、さらに需要を喚起するとみている。
国内や海外旅行に1泊以上出掛ける日本人の総旅行人数は、のべ3億980万人と0.7%増えるとした。賃上げなどを背景に旅行需要は堅調とみている。海外旅行はパリ同時テロが響いて欧州方面は当面低調だが、アジア、ハワイなどの日本に近い太平洋地域が人気と予想する。国内旅行も2億9360万人と0.7%増える見通しだ。
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