当社が自社運営する在留外国人マーケティングソリューション 「korekoko」 では、このたびプラットフォーム登録会員を対象に 「日本の夏に関する体験意識調査」 を実施しました。
調査には 中国・台湾・タイ・韓国の4カ国在住会員 200 名 が参加。花火大会や夏祭りといった伝統行事から、コンビニの涼感グッズまで、外国人ならではの視点で“日本の夏”の魅力と課題が浮き彫りになりました。
本記事では、korekoko だからこそ集められたリアルな声を基に、主要データとインサイトを速報でお届けします。

調査概要

調査名称:日本の夏に関する体験意識調査2025
調査主体:株式会社グローバル・デイリー
調査期間:2025年6月9日~6月18日
調査方法:オンラインアンケート(korekoko調査ネットワーク)
有効回答:在留(在日)外国人200名(中国 50 / 台湾 50 / タイ 50 / 韓国 50)
設問構成:全14問(単一選択形式、複数選択形式を含む)

算出方法(ご参考)

  • 各選択肢の%=その設問を選択した人数 ÷ その設問の有効回答者数 × 100
  • 4カ国均等化後の回答数:中国50/台湾50/タイ50/韓国50(計200)
  • 4カ国合算の単純平均%=国籍別%を平均
    (回答者数が均等のため加重=単純平均となります)
  • 🥇🥈🥉 はこの平均%の上位3位を示します
  • 単数回答設問は「合計100%にならない」場合があります(無回答を含むため)

主な調査結果

【1】日本の夏で印象に残ったもの・魅力は? (Q1, 複数回答)

上位3位まで表示(クリックで全選択肢を開閉)
🥇1.『花火大会の夜景や音』
→ 国別データ:中国 90.0% | 台湾 88.2% | タイ 76.0% | 韓国 87.5% | 平均 85.2%
🥈2.『祭り(縁日・屋台・盆踊り)』
→ 国別データ:中国 78.0% | 台湾 70.6% | タイ 82.0% | 韓国 68.8% | 平均 75.4%
🥉3.『浴衣・風鈴・竹うちわ』
→ 国別データ:中国 60.0% | 台湾 51.0% | タイ 52.0% | 韓国 53.1% | 平均 54.1%
▼ 4位以下を表示

 4.『夏限定グルメ(かき氷・冷やし中華)』
→ 国別データ:中国 60.0% | 台湾 39.2% | タイ 58.0% | 韓国 28.1% | 平均 48.1%
 5.『自然の涼しい場所(川・森・高原)』
→ 国別データ:中国 32.0% | 台湾 31.4% | タイ 58.0% | 韓国 25.0% | 平均 37.7%
 6.『夜のビアガーデンや屋外テラス』
→ 国別データ:中国 38.0% | 台湾 27.5% | タイ 0.0% | 韓国 37.5% | 平均 24.6%
 7.『コンビニの夏商品棚』
→ 国別データ:中国 20.0% | 台湾 15.7% | タイ 38.0% | 韓国 21.9% | 平均 24.1%
 8.『セミの声・夕立など自然現象』
→ 国別データ:中国 30.0% | 台湾 21.6% | タイ 14.0% | 韓国 6.2% | 平均 19.1%
 9.『携帯扇風機・冷却スプレー』
→ 国別データ:中国 32.0% | 台湾 17.6% | タイ 16.0% | 韓国 6.2% | 平均 19.1%
 10.『SNSで見て訪れた映えるスポット』
→ 国別データ:中国 6.0% | 台湾 15.7% | タイ 0.0% | 韓国 25.0% | 平均 10.4%

▶ Insight — これだけ押さえれば動ける極選3ポイント
全マーケット共通:花火大会は平均85%超。“夜景+音”が中核。
タイ:祭り82%+自然の涼スポット58%。屋台フード×クールMAP導線が有望。
韓国:SNS映えスポット25%でトップ。夜景フォト+ハッシュタグ施策が効果的。
属性クロス分析 花火大会は 中国20代女性94% と際立つ。夜景×ロマンチック演出を女性向けに強める方向が検討に値します。

【2】母国の友人にすすめたい“夏体験” (Q2,単一回答)

上位3位まで表示(クリックで全選択肢を開閉)
🥇 花火大会 – 中国 62.0% | 台湾 47.1% | タイ 48.0% | 韓国 40.6%
🥈 祭り – 中国 16.0% | 台湾 31.4% | タイ 18.0% | 韓国 31.2%
🥉 日本らしい夏アイテム – 中国 12.0% | 台湾 7.8% | タイ 6.0% | 韓国 3.1%
▼ 4位以下を表示

4 ビアガーデン – 中国 2.0% | 台湾 3.9% | タイ 0.0% | 韓国 12.5%
5 SNS映えスポット – 中国 2.0% | 台湾 2.0% | タイ 2.0% | 韓国 3.1%
6 冷却グッズ – 中国 0.0% | 台湾 2.0% | タイ 10.0% | 韓国 0.0%
7 自然の避暑地 – 中国 2.0% | 台湾 3.9% | タイ 0.0% | 韓国 3.1%
8 コンビニ商品 – 中国 2.0% | 台湾 2.0% | タイ 4.0% | 韓国 0.0%
9 夏グルメ – 中国 2.0% | 台湾 0.0% | タイ 4.0% | 韓国 6.2%
10 自然の音・風景 – 中国 0.0% | 台湾 0.0% | タイ 8.0% | 韓国 0.0%

▶ Insight ― 推薦データで見えた“国別ひとこと特徴”
・共通軸:花火大会は依然トップだが、
      推薦率は印象度(Q1)より全体で約25pt低下。
      ⇒「誘いやすさ/アクセス」のハードル解消が重要。
・台湾&韓国:祭りの推薦率が3割超で並走。
        「友人と一緒に体験できる伝統文化」への需要大。
・韓国のみ:ビアガーデン 12.5%で突出。
        夜景 × アルコールの夜間コンテンツに商機。
・タイのみ:冷却グッズ 10%/自然音・風景 8%が目立つ。
        「暑さ対策 × ナチュラル体験」の組み合わせが響く。
属性クロス分析 夏祭りは台湾20–30代女性88%が推奨。屋台+フォトブースを織り込んだ“女子旅”企画が有望と考えられる。

【3】その体験をすすめたい理由は? (Q3, 単一回答)

上位3位まで表示(クリックで全選択肢を開閉)
🥇 日本らしい伝統文化を感じるから – 中国 52.0% | 台湾 52.9% | タイ 34.0% | 韓国 34.4%
🥈 自分が感動したから – 中国 16.0% | 台湾 19.6% | タイ 22.0% | 韓国 18.8%
🥉 写真映え・SNS投稿したくなるから – 中国 8.0% | 台湾 17.6% | タイ 4.0% | 韓国 18.8%
▼ 3位以下を表示

4 旅行の満足度が上がったから – 中国 16.0% | 台湾 3.9% | タイ 18.0% | 韓国 3.1%
5 生活に役立つ/実用的だったから – 中国 8.0% | 台湾 3.9% | タイ 14.0% | 韓国 12.5%
6 友人が喜びそうだから – 中国 0.0% | 台湾 2.0% | タイ 8.0% | 韓国 12.5%

▶ Insight — すすめたい「理由」で見る3カ国3様のツボ
中国・台湾:推薦動機の半数超が「日本らしい伝統文化」(52%台)。
  ⇒ 歴史や由来を語るストーリーテリング、由緒ある神社・寺社との提携が効果的。
タイ:トップは「自分が感動したから」(22%)+「旅行満足度が上がったから」(18%)。
  ⇒ “驚き”“達成感”を演出する体験 × アフターサービス(割引クーポンなど)で満足度を底上げ。
属性クロス分析 「SNS映え」は 韓国20代女性26%で最多。ハッシュタグ投稿特典を取り入れる選択肢がありそう。

【4】日本の夏を体験して、母国とは違う/驚いたことは? (Q4, 単一回答)

上位4位まで表示(クリックで全選択肢を開閉)
🥇 屋台・縁日など“夏祭り空間” – 中国 22.0% | 台湾 15.7% | タイ 48.0% | 韓国 59.4%
🥈 冷感スプレー/シートの多様さ – 中国 16.0% | 台湾 27.5% | タイ 48.0% | 韓国 37.5%
🥉 服に貼る・着る冷感グッズ – 中国 10.0% | 台湾 19.6% | タイ 34.0% | 韓国 43.8%
▼ 4位以下を表示

4 風鈴・竹うちわなど涼アイテム – 中国 20.0% | 台湾 17.6% | タイ 18.0% | 韓国 31.2%
5 男女問わず日傘をさす人の多さ – 中国 4.0% | 台湾 2.0% | タイ 24.0% | 韓国 46.9%
6 UV対策コーナーの専門性 – 中国 8.0% | 台湾 2.0% | タイ 32.0% | 韓国 21.9%
7 コンビニ涼感棚の充実 – 中国 4.0% | 台湾 2.0% | タイ 26.0% | 韓国 15.6%
8 冷却文化を共有する挨拶 – 中国 4.0% | 台湾 7.8% | タイ 14.0% | 韓国 9.4%
9 冷却情報をSNS/Mapで検索 – 中国 4.0% | 台湾 0.0% | タイ 20.0% | 韓国 6.2%

▶ Insight ― “意外だったポイント” だけ絞った極短3行
・韓国:驚きトップは「夏祭り空間」59%+「日傘文化」46.9%。
 → 昼夜ともに“屋外 × ビジュアル”体験を強化すると話題化しやすい。
・タイ:祭り48%と冷感グッズ48%が同率首位。
 → 屋台フードに涼感アイテムを絡めたクロス販促が有効。
・台湾:驚きトップは「冷感スプレー・シートの多様さ」27 %。機能性を体感できる試供や店頭デモは、購買へつなげるうえで有効と考えられる。
属性クロス分析 日傘文化への驚きは 韓国30代男性78%。男女兼用デザイン傘の韓国語案内を検討すると良いかもしれない。

【5】日本の夏で「買ってよかった」商品・アイテムは? (Q5, 複数回答)

上位3位まで表示(クリックで全選択肢を開閉)
1『コンビニアイス/冷たい飲料』🥇
→ 国別データ:中国 54.0% | 台湾 56.9% | タイ 66.0% | 韓国 40.6%
2『冷却シート・冷感スプレー』🥈
→ 国別データ:中国 40.0% | 台湾 64.7% | タイ 46.0% | 韓国 65.6%
3『ドラッグストアのUVケア商品』🥉
→ 国別データ:中国 54.0% | 台湾 45.1% | タイ 54.0% | 韓国 46.9%
▼ 4位以下を表示

4『携帯扇風機・ネックファン』
→ 国別データ:中国 34.0% | 台湾 47.1% | タイ 50.0% | 韓国 21.9%
5『無印や100均の便利グッズ』
→ 国別データ:中国 16.0% | 台湾 19.6% | タイ 36.0% | 韓国 34.4%
6『風鈴・浴衣・うちわ』
→ 国別データ:中国 36.0% | 台湾 13.7% | タイ 24.0% | 韓国 12.5%
7『ミスト設備付きの駅や公園』
→ 国別データ:中国 12.0% | 台湾 13.7% | タイ 6.0% | 韓国 15.6%
8『公共施設・電車の冷房』
→ 国別データ:中国 12.0% | 台湾 13.7% | タイ 10.0% | 韓国 9.4%

▶ Insight ― “買って満足”で見えた国別ニーズ3点
台湾・韓国:冷却シート/スプレーが約65%で突出。
 → 店頭テスターやまとめ買いプロモーションが響く市場。
タイ:コンビニ冷たい飲料 66% + 携帯扇風機 50%。
 → “すぐ冷える”携帯グッズ×ドリンクのクロス販促が有効。
中国:UVケア商品 54% + 風鈴・浴衣 36%。
 → “日差し対策”と“和風みやげ”の組み合わせ販売が狙い目。
属性クロス分析 携帯扇風機満足度は タイ30代女性62%。通勤・メイク対策コピーを盛り込む価値がありそう。

【6】夏の商品を買ってみようと思ったきっかけは? (Q6, 複数回答)

上位3位まで表示(クリックで全選択肢を開閉)
1『店頭のパッケージ/POPで興味を持った』🥇
→ 国別データ:中国 56.0% | 台湾 19.6% | タイ 32.0% | 韓国 59.4%
2『SNSで見たから』🥈
→ 国別データ:中国 38.0% | 台湾 41.2% | タイ 52.0% | 韓国 18.8%
3『レビューや口コミサイトを見て』🥉
→ 国別データ:中国 30.0% | 台湾 35.3% | タイ 28.0% | 韓国 43.8%
▼ 4位以下を表示

4『暑さに困っていて衝動買い』
→ 国別データ:中国 28.0% | 台湾 37.3% | タイ 20.0% | 韓国 40.6%
5『偶然見て興味が湧いた』
→ 国別データ:中国 30.0% | 台湾 23.5% | タイ 42.0% | 韓国 12.5%
6『日本人にすすめられた』
→ 国別データ:中国 34.0% | 台湾 31.4% | タイ 22.0% | 韓国 15.6%

▶ Insight 中国・韓国:「店頭パッケージ/POP」が56%・59%で圧倒的1位。多言語POPや使い方デモが購買トリガーになる。
タイ:「SNSで見た」が52%でトップ。ハッシュタグキャンペーンから実店舗へ誘導する導線設計が効果的。
台湾:「レビュー/口コミ」35%と「暑さで衝動買い」37%が相対的に高い。体験談やブログ型の比較コンテンツを充実させると購入後押しに繋がる。
属性クロス分析 「SNSで見た」は タイ20代女性88%。TikTok/IG インフルエンサー活用が効果的と見込まれる。

【7】日本の夏の商品で、他国と比べて“違いを感じた”ものは? (Q7, 複数回答)

上位3位まで表示(クリックで全選択肢を開閉)
1『冷却グッズの種類と機能の多様化・進化』🥇
→ 国別データ:中国 68.0% | 台湾 70.6% | タイ 58.0% | 韓国 56.2%
2『コンビニの夏季限定商品ラインナップと季節感の演出』🥈
→ 国別データ:中国 60.0% | 台湾 29.4% | タイ 62.0% | 韓国 53.1%
3『紫外線対策の浸透度と関連商品の豊富さ』🥉
→ 国別データ:中国 48.0% | 台湾 35.3% | タイ 40.0% | 韓国 31.2%
▼ 4位以下を表示

4『販促棚や店頭POPの工夫による季節感の視覚的訴求』
→ 国別データ:中国 26.0% | 台湾 31.4% | タイ 40.0% | 韓国 28.1%
5『冷房や涼感グッズの利用習慣の徹底度』
→ 国別データ:中国 18.0% | 台湾 9.8% | タイ 6.0% | 韓国 46.9%
6『公共施設や交通機関での冷房の強力さ』
→ 国別データ:中国 34.0% | 台湾 11.8% | タイ 14.0% | 韓国 18.8%
7『伝統的“涼”アイテムや体験の存在感』
→ 国別データ:中国 32.0% | 台湾 35.3% | タイ 12.0% | 韓国 15.6%
8『屋外イベントでの快適グッズ活用度』
→ 国別データ:中国 18.0% | 台湾 25.5% | タイ 20.0% | 韓国 15.6%
9『デジタルマップ/SNSでの“涼スポット”情報』
→ 国別データ:中国 4.0% | 台湾 3.9% | タイ 0.0% | 韓国 6.2%

▶ Insight ―「日本ならではの“涼”」に驚いたポイント(要約)
共通:4 市場とも「冷却グッズの多様化」が 56〜71%で最多。機能比較やセット売りで差別化すると響きやすい。
中国・タイ:コンビニの夏限定商品が 60〜62%で突出。季節感あふれるパッケージと店頭演出が購買動機に直結。
韓国:「冷房/涼感グッズを徹底活用する習慣」46.9%が他国より高い。屋内外で涼を保つ“HOW-TO”情報を添えると好評価につながる。
属性クロス分析 冷却グッズ進化は 台湾30代女性76%。機能ランキング棚を台湾語で表示する方向性が適切。

【8】上記の“違い”について、どう感じましたか? (Q8, 単一回答)

上位3位まで表示(クリックで全選択肢を開閉)
1『感心した』🥇
→ 国別データ:中国 66.0% | 台湾 80.4% | タイ 68.0% | 韓国 56.2%
2『驚いた』🥈
→ 国別データ:中国 20.0% | 台湾 11.8% | タイ 20.0% | 韓国 37.5%
3『特に何も感じなかった』🥉
→ 国別データ:中国 10.0% | 台湾 7.8% | タイ 10.0% | 韓国 0.0%
▼ 4位以下を表示

4『困った』
→ 国別データ:中国 2.0% | 台湾 0.0% | タイ 2.0% | 韓国 3.1%
5『不便だった』
→ 国別データ:中国 2.0% | 台湾 0.0% | タイ 0.0% | 韓国 3.1%
6『その他』
→ 国別データ:中国 0.0% | 台湾 0.0% | タイ 0.0% | 韓国 0.0%

▶ Insight — 感じ方の温度差は「驚き派=韓国」「感心派=台湾」
・全体では 7割弱 が「感心した」と評価し、日本の夏商品は“高品質・工夫が行き届いている”という好印象が主流。
台湾:80.4 % が「感心した」—4カ国で最も肯定的。機能性や多様さがそのまま受容されやすい市場。
韓国:「驚いた」が37.5 %で突出。意外性が話題化につながるため、新奇性やビジュアルを強調したプロモーションが効果的。
・「困った」「不便だった」はいずれの国も5 %以下。差異は“課題”ではなく“価値”として受け止められている。
属性クロス分析 「驚いた」は 韓国20代男性45%。動画広告で驚き要素を強調する施策が期待される。

【9】不快だった/困ったなど、日本の夏の体験は? (Q9, 複数回答)

上位3位まで表示(クリックで全選択肢を開閉)
1『日差しや湿気が強くて体調を崩した』🥇
→ 国別データ:中国 30.0% | 台湾 31.4% | タイ 72.0% | 韓国 68.8%
2『夏祭りや花火大会が混雑しすぎて楽しめなかった』🥈
→ 国別データ:中国 38.0% | 台湾 43.1% | タイ 44.0% | 韓国 43.8%
3『観光地の人混みで移動が大変だった』🥉
→ 国別データ:中国 40.0% | 台湾 37.3% | タイ 28.0% | 韓国 43.8%
▼ 4位以下を表示

4『日傘や帽子を忘れてつらかった』
→ 国別データ:中国 26.0% | 台湾 37.3% | タイ 22.0% | 韓国 43.8%
5『ゴミ箱や水分補給スポットが見つかりにくかった』
→ 国別データ:中国 28.0% | 台湾 41.2% | タイ 52.0% | 韓国 6.2%
6『夜でも暑くてよく眠れなかった』
→ 国別データ:中国 6.0% | 台湾 15.7% | タイ 34.0% | 韓国 34.4%
7『冷房が強すぎて寒かった』
→ 国別データ:中国 34.0% | 台湾 21.6% | タイ 2.0% | 韓国 3.1%
8『冷却グッズが多すぎて選べなかった』
→ 国別データ:中国 16.0% | 台湾 7.8% | タイ 16.0% | 韓国 6.2%
9『公共施設が静かすぎて気を使った』
→ 国別データ:中国 8.0% | 台湾 2.0% | タイ 6.0% | 韓国 3.1%
10『日本人の夏服マナーに戸惑った』
→ 国別データ:中国 10.0% | 台湾 7.8% | タイ 2.0% | 韓国 6.2%
11『コンビニ・ドラッグストアが混んでいた』
→ 国別データ:中国 4.0% | 台湾 19.6% | タイ 2.0% | 韓国 0.0%
12『食事が合わなかった日があった』
→ 国別データ:中国 0.0% | 台湾 15.7% | タイ 10.0% | 韓国 0.0%

▶ Insight ―「困った体験」から見える優先対策3点
タイ・韓国:日差し・湿気で体調不良 70%近く。
 → クールスポット案内や夜間イベント、遮熱グッズ貸出が急務。
全市場共通:混雑ストレス(花火・観光地)が約4割。
 → 時間帯分散チケットやオンライン整理券が満足度を左右。
台湾:ゴミ箱不足41%・食事ミスマッチ16%が目立つ。
 → 分別表示と多言語メニューの充実で不満軽減が可能。
属性クロス分析 冷房が強すぎは 中国50代女性60%。ブランケット貸出や温度表示を整備する余地がある。

【10】日本で自然と“やるようになった”夏の行動は? (Q10, 複数回答)

上位3位まで表示(クリックで全選択肢を開閉)
1『日傘やUVケアをするようになった』🥇
→ 国別データ:中国 70.0% | 台湾 62.7% | タイ 66.0% | 韓国 84.4%
2『冷感グッズを常に携帯するようになった』🥈
→ 国別データ:中国 68.0% | 台湾 54.9% | タイ 52.0% | 韓国 40.6%
3『服装を気温で調整するようになった』🥉
→ 国別データ:中国 36.0% | 台湾 17.6% | タイ 52.0% | 韓国 34.4%
▼ 4位以下を表示

4『日中の外出を避けるようになった』
→ 国別データ:中国 18.0% | 台湾 39.2% | タイ 30.0% | 韓国 28.1%
5『図書館・カフェなど避暑地で過ごす』
→ 国別データ:中国 28.0% | 台湾 23.5% | タイ 10.0% | 韓国 15.6%
6『コンビニで冷たいものを毎日買うようになった』
→ 国別データ:中国 28.0% | 台湾 19.6% | タイ 24.0% | 韓国 6.2%
7『日本人の行動を真似するようになった』
→ 国別データ:中国 14.0% | 台湾 11.8% | タイ 18.0% | 韓国 18.8%
8『SNSで“涼しい場所”を検索して動く』
→ 国別データ:中国 8.0% | 台湾 11.8% | タイ 14.0% | 韓国 3.1%

▶ Insight ― 「行動の変化」で見えた国別ニーズ3行まとめ
・全体トップは「日傘・UVケア」—平均71%、とくに韓国84%で定着率が際立つ。→ UV用品は多言語パッケージ+屋外貸出をセットにすると効果大。
・中国は「冷感グッズ常備」68%で最多。→ モバイル扇風機や冷却シートの携帯サイズ訴求が刺さる。
・タイは「気温に合わせて服装調整」52%が突出。→ 通気性素材や着替えスペース情報を組み込むと満足度向上に寄与。
属性クロス分析 日傘・UVケア習慣は 韓国20代女性92%。韓国語 UV 体験会を企画に加えると好適。

【11】その行動をするようになった“きっかけ”は? (Q11, 複数回答)

上位3位まで表示(クリックで全選択肢を開閉)
1『暑さ対策として自然にそうなった』🥇
→ 国別データ:中国 62.0% | 台湾 68.6% | タイ 68.0% | 韓国 78.1%
2『日本人の行動を見て影響された』🥈
→ 国別データ:中国 48.0% | 台湾 35.3% | タイ 44.0% | 韓国 28.1%
3『特に意識していない/自然にそうなった』🥉
→ 国別データ:中国 28.0% | 台湾 29.4% | タイ 28.0% | 韓国 28.1%
▼ 4位以下を表示

4『SNSで見て興味を持った』
→ 国別データ:中国 18.0% | 台湾 15.7% | タイ 24.0% | 韓国 9.4%
5『店や施設での導線・案内がきっかけ』
→ 国別データ:中国 22.0% | 台湾 9.8% | タイ 10.0% | 韓国 9.4%
6『誰かにすすめられた』
→ 国別データ:中国 4.0% | 台湾 0.0% | タイ 4.0% | 韓国 3.1%

▶ Insight — 動機づけの“ツボ”を3行で
・全体:暑さ対策が自然発生(62〜78%)で圧倒的1位。まずは“必要性”を前面に出した訴求が基本線。
・韓国:78%と最も高く「自発的適応」が進行中。追加提案より〈便利さ・時短〉を示すと受け入れやすい。
・中国:日本人の行動を参考にする率48%が最高。店頭デモやローカル習慣紹介コンテンツが刺さる。
・タイ:SNSをきっかけにした層24%で4カ国中トップ。ハッシュタグ啓発とインフルエンサー連動が効果的。
属性クロス分析 日本人を真似た比率は 中国20代男性55%。男性スタッフ実演を試してみる価値がある。

【12】あなたの“印象的だった日本の夏の一瞬”は? (Q12, 単一回答)

上位3位まで表示(クリックで全選択肢を開閉)
1『花火大会で夜空に広がる光の美しさに感動した瞬間』🥇
→ 国別データ:中国 64.0% | 台湾 52.9% | タイ 38.0% | 韓国 37.5%
2『浴衣を着て歩いた夏の夜道の風情を楽しんだ瞬間』🥈
→ 国別データ:中国 12.0% | 台湾 13.7% | タイ 6.0% | 韓国 12.5%
3『祭りの屋台で好きな食べ物を頬張った幸せな瞬間』🥉
→ 国別データ:中国 8.0% | 台湾 9.8% | タイ 10.0% | 韓国 9.4%
▼ 4位以下を表示

4『夏の朝や夕方に涼しい風を感じてリフレッシュした瞬間』
→ 国別データ:中国 2.0% | 台湾 0.0% | タイ 14.0% | 韓国 9.4%
5『涼しい川辺で水の冷たさに触れてほっとした瞬間』
→ 国別データ:中国 6.0% | 台湾 7.8% | タイ 16.0% | 韓国 3.1%
6『風鈴の音色で「夏」を強く感じた瞬間』
→ 国別データ:中国 0.0% | 台湾 13.7% | タイ 4.0% | 韓国 0.0%
7『夜のビアガーデンで仲間と笑い合った時間』
→ 国別データ:中国 2.0% | 台湾 0.0% | タイ 6.0% | 韓国 12.5%
8『図書館やカフェで静かに涼んだ安らぎの時間』
→ 国別データ:中国 2.0% | 台湾 0.0% | タイ 2.0% | 韓国 3.1%
9『SNS映えスポットで写真を撮り感動した瞬間』
→ 国別データ:中国 2.0% | 台湾 2.0% | タイ 4.0% | 韓国 3.1%
10『夕立の後の澄んだ空気に心が洗われた瞬間』
→ 国別データ:中国 2.0% | 台湾 0.0% | タイ 0.0% | 韓国 9.4%

▶ Insight ―「心に残った瞬間」から見える国別ツボ
共通軸:花火大会の感動は依然トップだが、中国64%→韓国38%まで落差大。告知は全言語で行いつつ、国別に+αの演出が必要。
台湾:風鈴の音色13.7%が唯一二桁。“聴覚で味わう涼”の体験設計が差別化ポイントに。
タイ:川辺の冷たさ16%・朝夕の涼風14%が突出。自然を絡めたクールダウントリップが響く市場。
韓国:夜のビアガーデン12.5%+浴衣ナイト散策12.5%。“夜景×写真映え×仲間と乾杯”が記憶に残るシナリオ。
属性クロス分析 川辺の涼体験は タイ20代男性22%。“メンズ向けリバークールツアー”を検討してもよさそう。
コンビニ棚の意外さは タイ30代女性35%。母語POPの“買い方ガイド”を導入する方向が望ましい。

【13】あなたの国と比べて、日本の夏体験で戸惑った・驚いたことは? (Q13, 複数回答)

上位3位まで表示(クリックで全選択肢を開閉)
1『日傘やUV対策が徹底されていて驚いた』🥇
→ 国別データ:中国 36.0% | 台湾 51.0% | タイ 60.0% | 韓国 71.9%
2『冷却グッズが多すぎて選べない』🥈
→ 国別データ:中国 36.0% | 台湾 52.9% | タイ 40.0% | 韓国 21.9%
3『コンビニの棚に驚いた』🥉
→ 国別データ:中国 22.0% | 台湾 17.6% | タイ 28.0% | 韓国 25.0%
▼ 4位以下を表示

4『屋外イベントが意外と静かだった』
→ 国別データ:中国 28.0% | 台湾 9.8% | タイ 16.0% | 韓国 15.6%
5『公共施設が静かすぎた』
→ 国別データ:中国 22.0% | 台湾 11.8% | タイ 4.0% | 韓国 12.5%
6『冷房が強すぎた』
→ 国別データ:中国 24.0% | 台湾 5.9% | タイ 6.0% | 韓国 3.1%

▶ Insight ―「戸惑い・驚き」から見えた改善ヒント
韓国:日傘・UV対策の徹底に驚いた人が71.9%で最多。
 → UV用品のテスターや“日傘レンタル”を打ち出せば共感を呼びやすい。
台湾:「冷却グッズが多すぎて選べない」52.9%
 → 効果別チャートや多言語POPで“選び方ガイド”を提示すると購買率UP。
中国:屋外イベントが静か28%・公共施設が静か22%と“音のギャップ”に戸惑い。
 → 音楽やMC演出を加えると滞在満足度を底上げできる。
属性クロス分析 コンビニ棚の意外さは タイ30代女性35%。母語POPの“買い方ガイド”を導入する方向が望ましい。

【14】その“驚いた体験”は、あなたの行動に影響を与えましたか? (Q14, 単一回答)

1『新しい習慣として取り入れるようになった』🥇
→ 国別データ:中国 68.0% | 台湾 60.8% | タイ 40.0% | 韓国 50.0%
2『観光として面白いと思った』🥈
→ 国別データ:中国 32.0% | 台湾 25.5% | タイ 38.0% | 韓国 37.5%
3『あまり印象に残らなかった』🥉
→ 国別データ:中国 0.0% | 台湾 11.8% | タイ 14.0% | 韓国 9.4%
4『できるだけ避けるようになった』
→ 国別データ:中国 0.0% | 台湾 2.0% | タイ 8.0% | 韓国 3.1%

▶ Insight ―「驚き→行動変容」の濃度をひと目で
中国:68%が“新しい習慣”として定着——体験がライフスタイルに直結しやすい市場。
タイ:40%は習慣化せず「観光として面白い」38%が同水準。体験→思い出化の傾向が強く、恒常的なリピートには追加導線が必要。
全体:避ける方向に振れた層は最大でも8%(タイ)。ネガティブ反応は限定的で、改善より“継続提案”が効果的。
属性クロス分析 新習慣化は 韓国20代女性100%・中国30代女性88%。女性主導の継続パス設計を視野に入れると良さそう。

調査結果のまとめ

  • 印象に残った夏体験:
    「花火大会の夜景や音」が全体平均85.4%で最多。
    国別では中国90.0%・台湾88.2%・韓国87.5%・タイ76.0%。
  • すすめたい理由:
    「日本らしい伝統文化」が中国52%・台湾53%・タイ34%でトップ。
    韓国は「SNS映え・投稿したくなる」18.8%が他国より突出し、
    ビジュアル共有ニーズが際立つ。
  • 買って満足した夏アイテム:
    コンビニのアイス/冷たい飲料が首位。タイでは66%と突出し、涼感系商品の潜在需要が大。
  • 購買のきっかけ:
    中国56%・韓国59%は「店頭パッケージ/POP」、タイ52%は「SNSで見て」が最多と情報源が二極化。
  • 夏の課題・ギャップ:
    タイで72%が「暑さで体調を崩した」と回答。
    一方、冷却グッズの関心は平均63%
    (中国68%・台湾71%・タイ58%・韓国56%)。
  • 行動変容:
    「日傘やUVケアをするようになった」は平均70.8%
    特に韓国は84.4%と最も高く定着。

在留外国人パネル調査の力――現場の声が施策を動かす理由

日本の夏には、感動と戸惑いが表裏一体で存在します。本調査が示すように、花火大会の高揚感が訪日動機を後押しする一方、温度差や混雑といった細やかなギャップが満足度を左右します。
こうした“気づき”を磨き込み、受け入れ環境や商品開発へスムーズに落とし込むには、現場に近い声を継続的に拾い上げる仕組みが不可欠です。korekoko の在日パネル調査は、その一助となることを目指しています。
自社サービスや地域でも「同じ視点で状況を把握したい」とお考えでしたら、まずは情報交換からでも結構です。お気軽にお声がけください。