
韓国|【徹底分析】2025年10月、韓国の「10連休」はなぜ日本へ向かうのか?文化的・経済的背景から需要を予測
2025年10月、韓国では建国節、秋夕連休、代替休日が重なり、さらに臨時公休日が指定される可能性も高まっています。最大で10連休という夢のような休暇が実現する見込みです。
2025年10月 韓国の10連休
秋の超大型連休、日本旅行がピークに!
連休カレンダー
休日カレンダー詳細
主要祝日
秋夕連休
振替休日
臨時休日(有力)
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🇰🇷10/3 (金)開天節 (建国記念日)
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🎑10/5~7秋夕連休 (旧暦8/15とその前後)
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10/8 (水)振替休日
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✍️10/9 (木)ハングルの日
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⭐10/10 (金)臨時休日 (有力!!)
このように、2025年10月の韓国は秋夕と複数の祝日が重なり、例年にない大型連休が見込まれます。この最大10連休は、週末を利用した通常の旅行需要を大きく超え、海外旅行への強力なインセンティブとなります。
なぜ秋夕とお盆の違いが旅行動向に関係するのか
ところで、この大型連休の核となる「秋夕」は、日本の「お盆」とよく混同されますが、時期・休日制度・文化的意味合いが大きく異なります。この背景の差を理解することが、今回の訪日旅行の動向を読み解く鍵となります。
- 時期の違い: 韓国の秋夕は「秋」の収穫祭、日本のお盆は「夏」の宗教行事であり、繁忙期がずれる。
- 休日構造の違い: 韓国は法定3連休+αで長期化しやすく、海外旅行を計画しやすい。
- 行事内容の違い: 秋夕は家族行事を終えた後半に旅行へ、お盆は帰省や国内旅行が中心。
- 消費心理の違い: 韓国では大型連休を「自己投資・体験型旅行」に活用する傾向が強い。
つまり、この文化差が「いつ、どんな目的で、どこへ旅行するか」という具体的な旅行計画の違いに繋がるのです。
韓国「秋夕(チュソク)」と日本「お盆」の比較
🇰🇷韓国 (추석/秋夕)
🇯🇵日本 (お盆)
例:2025年は10月6日頃

松餅(ソンピョン)、チヂミ、カルビなど
「どこへ行くか?」を決定する要素-為替と物価高
パンデミック以降、海外旅行は再び日常となりましたが、むしろ旅行がもたらす「経験や幸福」に対する価値認識はさらに高まっています。長期休暇は単なる移動の自由を超えて、日常で溜まった疲れを癒し、リフレッシュするための必須の自己投資であり、新たなインスピレーションを得たいという現代人の深い欲求を刺激します。特に高物価・高為替の経済的圧迫の中でこのような「黄金のような機会」が与えられた時、旅行はまるで自分自身への特別な「ご褒美」のように感じられ、見逃せない強力な動機となっています。
パンデミック以降長く続いた円安は、最近やや円高へと回復傾向にありますが、依然として旅行者には『円安の魅力』として強く意識されています。その背景には、韓国内での物価の急激な上昇やドル高による経済的負担感が高まっていることがあります。相対的に費用負担の少ない日本旅行は、このような環境下でますます魅力的に映っており、計算的な消費を好む現代韓国人の消費心理とも一致しています。
ウォン相場推移と訪日旅行への影響

100円あたりのウォンレートが低い水準にあり、
韓国人旅行者にとって日本でのショッピングや旅行費用が
お得に感じられる状況です。
1ドルあたりのウォンレートが高いため、
アメリカなど欧米への旅行は経済的負担が大きいことを示します。
📌 結論:
相対的に「安くて近い」日本が、海外旅行先として最も合理的な選択肢になっています。
※データ出典:Wise.com通貨換算履歴より
裏付けとなるデータと市場の反応
韓国国土交通省の統計(2025年第1四半期)によれば、日本路線の国際線旅客数は 6,851,257人 に達し、平均搭乗率は 86% を記録しました。これは、全国際線路線の中で日本が旅客数・搭乗率ともにトップであることを示しています。
また、日本政府観光局(JNTO)の統計でも、2025年1月〜6月の訪日韓国人数は 4,783,400人 に上り、前年同期比でも増加傾向が続いています。両国の統計は集計方法が異なるため単純比較はできませんが、日本路線の強い需要を裏付ける指標です。
市場側の動きも加速しています。大手旅行会社や航空会社は、10月の大型連休を見据えて4月時点から早期割引キャンペーンや特価航空券を投入。特にソウル〜東京、大阪、福岡、札幌などの主要路線では、7月時点で連休期間の最安運賃枠がほぼ完売しており、実需の高さを物語っています。
消費者の行動データでもその熱量は明確です。韓国旅行関連ポータルの検索トラフィックでは、2024年秋夕連休に比べ、2025年の同時期(旅行予約ピークである7〜8月)の海外旅行関連検索量が 28.7%増加。特に「日本」関連ワードの伸び率は 32% に達し、他の短距離旅行先(台湾・ベトナム等)を上回っています。
検索データが示す旅行者の優先事項
韓国最大のポータルサイトNAVERの検索キーワード上位(2025年7月時点)は以下の通りです。
- 10月 黄金連休 海外旅行 (10월 황금연휴 해외여행)
- 円レート (엔 환율)
- 秋 旅行 おすすめ (가을 여행 추천)
- 日本 紅葉旅行 (일본 단풍 여행)
- 海外旅行 費用 (해외여행 비용)
このような検索語の動向からも、旅行先を選ぶ際には「経済条件(為替・費用)」と「季節テーマ(紅葉・秋旅)」が重視されていることがわかります。特に「円レート」は、依然として訪日旅行の意思決定に直結する重要な指標であることが読み取れます。
これらの要因が重なり、2025年10月の大型連休期間には韓国からの訪日旅行需要が高まることはほぼ確実です。高物価・高為替の環境下であっても、近距離かつ費用優位性のある日本は、消費者の選択肢として有力な地位を維持しています。
こうした需要増を見据え、航空座席や宿泊施設の供給調整、主要観光地での混雑対策、多言語対応の強化など、受け入れ側のインフラ整備と販売戦略の事前準備が求められます。適切な対応ができれば、この時期の需要を持続的なリピーター獲得やブランド価値向上につなげることが可能となるでしょう。
このコラムを書いた人

グローバル・デイリー / 広報部
韓国出身。旅行業やマーケティング会社の運営を通じて、インバウンドに関わる企画・販売・情報発信まで幅広く携わってきた。 実務で培った視点をもとに、現在は自治体や企業向けに、海外向けコンテンツの制作やセミナーを通じて、インバウンド施策を支援している。