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コラム

Tiktok人気「Color Walk」ブーム——インバウンド観光の意外な相性

最近、SNSでよく見かけませんか?

やたらと青っぽい旅写真、ピンクのカフェ巡り、緑に染まるコーデスナップ……
そう、いま世界のZ世代を中心にひそかに盛り上がっているのが「Color Walk(カラーウォーク)」という新しいお出かけ・旅の楽しみ方を話しています。

出典元:投稿①投稿②投稿③

「どこに行くか」じゃなくて、「何色で旅するか」や「何色で出かけるか」。
そんなをテーマに街を歩くこの新しいスタイル、SNSではよく見るけど──
「おしゃれだけど、どうやって観光やプロモーションに活かせばいいの?」
「一過性の流行で終わっちゃいそう……」
なんて思っていませんか?

でも実は、インバウンド観光との相性がとても良いんです!
今回はそんなColor Walkのバズった背景と、インバウンド文脈での活用アイデアを紹介していきます。

 


 

1.そもそも「Color Walk」ってなに?

Color Walk(カラーウォーク)とは、ある特定の色をテーマに街や旅先を巡り、その色に合った風景、コーディネート、カフェ、雑貨などを楽しむスタイルのこと。
たとえば、全身ピンクで統一してピンクの壁やスイーツと一緒に写真を撮る──そんな色を歩く感覚がSNSを中心にじわじわと広がっています。

中国では、この流れが「多巴胺穿搭(ドーパミン・コーデ)」として2023年頃から爆発的に人気に得ていました。
「黒白基調のミニマルスタイル」や「くすみ系モランディカラー」が流行していた時代とは正反対の方向性で、とにかく鮮やか、明るく、カラフル!

REDやDouyin(中国版Tiktok)で検索すれば、まるでインターネットに絵の具をぶちまけたかのような画面が目の前に広がります。


出典元:投稿①投稿②

 

これほどまでにバズった理由は2つと中国記事では分析しています。

  • 視覚的インパクトと
  • 感情的共感(ポジティブな感情の喚起)

実際、心理学の観点からも、ドーパミン・コーデは「明るい色を身につけることで気分が前向きになる」と言われています。
ストレスや不安がつきまとう時代のなかで、“色”は心をちょっと軽くしてくれる「感情のセルフケア」ツールとも言えるでしょう。

特にコロナ禍を経て、閉塞感に包まれていた日々のあとに、
こうしたカラフルで自由なスタイルは、多くの人にとって気持ちをリセットするきっかけになりました。
沈んだ気持ちに、パッと明るい色を差し込む──
それだけで、心が少し生き返ったような気持ちになるのです。

その意味でColor Walkは、「自分で自分を元気づける旅」とも言えます。
しかもこの元気は、見る人にも感染する──だから動画映え・写真映えする。
だからバズる。だからシェアされる。そして気づけば、「行ってみたい!」という購買行動まで生まれてしまう。

つまり、Color Walkは流行を超えて、感情と消費をつなぐ「色のエンタメ体験」なのです。

 


 

2.「カラフル」は、消費を動かすスイッチになる

実はこのColor Walk、ただのトレンドで終わらせるにはもったいない。
なぜなら色というのは、気分を変えるだけでなく、「映える」=「撮りたくなる」=「シェアしたくなる」=「買いたくなる」という購買のスイッチを連動させるから。

SNSの投稿映え、UGCの拡散、KOLによるタグ化…
この流れ、インバウンド観光にバッチリ使えそうじゃないですか?

「色」を切り口に旅をプロデュースすれば、
✅ 記憶に残りやすい
✅ 写真で伝わりやすい
✅ 消費体験につながりやすい

の三拍子がそろいます!

 


 

3.実は、日本こそ「Color Walk」の宝庫だった!?

四季折々の自然があって、伝統色の文化があって、町並みやファッションにもしっかりがある。

そう、日本って、無意識に「色」でできている国なんです。

春の桜ピンク、夏の抹茶グリーン、秋の紅葉レッド、冬の雪景色ホワイトなどなど。
それだけじゃない。藍染の青、金閣寺の金、和菓子の色彩センス、着物の帯色まで。
「色×文化」の引き出し、実はめちゃくちゃ多い。

出典元:Japankuru

 

つまり、日本でColor Walkするなら、ネタ切れの心配ゼロ。
むしろ、「どれ選ぶか」で迷子になるレベルなんです!

 


 

4.インバウンド活用、どうすれば?

じゃあ、このColor Walk、インバウンド向けにどう使えるのか?
以下は活用シーンをいくつかご紹介します!

① 着物レンタル × 色テーマデー

京都・鎌倉・金沢などで定番の和装体験に、「ピンクの日」「藍の日」など色縛りのテーマデーを導入。
レンタル店で「今月のColor Walkコーデ」コーナーをつくれば、写真の統一感もOK。投稿も増えてUGC化が期待できます。

② 四季カラー × ローカル観光再編集

地方の観光地でありがちな「春しか来ない」「秋しか映えない」問題も、Color Walk目線で再編集すれば解決。
青森のネブタ=赤、富山の雪=白、沖縄の海=青、香川の紫雲出山=藤色…
色で切り取れば「季節のズレ」すら観光資源になります!

③ カラーテーマでの店舗陳列 & 撮影ブース設計

空港免税店や百貨店の観光客向けフロアで、「推し色別」や「気分別」の商品ディスプレイを導入。
たとえば:「抹茶グリーンで統一されたお土産棚」や「イエローでまとめたドリンク特集」。
背景パネルやPOPも工夫すれば、写真→投稿→購入へつながりやすいかもです!

④ 「色」でつなぐ旅ルートの提案

たとえば「Kyoto Color Walkコース」なら:
桜のピンク → 宇治の抹茶グリーン → 伏見稲荷の朱色 → 鴨川の夕暮れオレンジ…
色でナビする旅ルートをアプリやWebページに掲載するだけで、検索や保存率がグンとアップすること間違いなし!と思います。

 


 

おわりに:気分で選ぶ、色で歩く。これからの旅のヒント

観光って、言ってしまえば「どんな気分を持ち帰るか」だと思うんです。
Color Walkは、色というシンプルな要素を通じて、旅の思い出や写真、消費まで自然につなげてくれる優秀なツール。

“テーマパークじゃなくても楽しい”
“何気ない道にも意味が生まれる”
そんな魔法が、Color Walkにはあります。

そしてそのフィールドとして、日本ほどぴったりな場所はないかもしれません。
この夏、あなたの街にも、きっと「カラフルな歩き方」ができる景色があるはずです。

このコラムを書いた人

Gen プロフィール写真
Gen
グローバル・デイリー / 海外消費者リサーチ・トレンド分析担当
アジア各国の“今どき”消費動向や人気商品のヒット要因を日々ウォッチ。 SNS分析や現地メディアの調査、商談現場の声などをもとに、インバウンド施策や越境マーケティングに役立つ情報をお届けします。 「実際に、現地でウケている理由は?」「数字の裏にある文化背景は?」──そんな疑問にこたえる視点を大切にしています。

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