2024年 日本のスーパーマーケットにおける訪日台湾人の実情
前回、訪日韓国人の 日本のスーパーマーケットの実情をお話させていただきましたが、今回は親日家が多く日本旅行へのリピーター率が高い、訪日台湾人の日本のスーパーマーケットの実態にフォーカスしたいと思います。
訪日観光情報サイト「樂吃購(ラーチーゴー)!日本」の繁体字圏 ユーザーに向けた、惣菜などを買って帰り家で食べる「中食」の利用状況の調査によると、日本での旅行期間中に夕食用の食べ物を、デパ地下やスーパーで購入したいですか?という問いに対して、購入したい人は91.2%。一番多かったのは「日本人が普段食べているものを味わってみたい」が、81.6%となっています。ずらっと商品が並んでいる様子が夜市の屋台と雰囲気が似ているとのことへの親近感、プラス日本人が食べている実際の食事を楽しみたい方が、購入をしているようです。
日本ならではの惣菜も手軽に購入できるスーパーマーケットですが、訪日台湾人はどのような基準で選んでいるのでしょうか? グローバル・デイリー マーケティングチームがInstagramのハッシュタを分析及び推測によると、2024年5月調べで台湾人の利用率が高いスーパーマーケットはイトーヨーカドー、業務スーパー、ライフ、イオンとなっています。また、日本旅行情報のFacebookグループでアンケートをとった結果によりますと、イオンが1位、次いで業務スーパー、ライフなどとなっています。観光目的ではなく隙間時間で買い物が可能な24時間営業または、夜遅くまで営業しているスーパーマーケットは人気。また、利便性がいい宿泊予定ホテル近辺のスーパーマーケットや、安さの利点がある業務スーパーは訪日旅行者が多く訪れています。
訪日台湾人がスーパーマーケットで購入するものは、惣菜の他にコンビニで購入がしにくい旬の果物や、台湾で購入ができないからあげ粉やインスタント味噌汁、カレールーなども購入されているそうです。訪日台湾人がインバウンド旅行を楽しむ時は、日本ならではの旬のものまたは、日本でないと買えない商品を手に取っていることがわかります。
訪日台湾人をターゲットとする場合は、「日本ならでは」「(台湾では買えないという意味で)限定品」がキーといえるでしょう。
Written by 藤田奈々 | グローバル・デイリー
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