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コラム

2024年 日本のスーパーマーケットにおける訪日韓国人の実情

海外旅行の際にお土産の購入場所としても活用される、スーパーマーケット。インバウンドの需要増加に伴い、等身大の日本人の食生活に関心を持つ層が、思い思いに買い物を楽しんでいます。今回は訪日数NO.1 韓国人の日本のスーパーマーケット事情をみていきましょう。

株式会社グローバル・デイリー マーケティングチームの調査によると、韓国人が購入している商品として人気なのはカップラーメンや調味料。どちらも日本の味が堪能できるため、お土産にしているのだとか。意外なところではふりかけも購入されており、味の種類が豊富で美味しいのが買っていく人たちの理由のようです。スーパーに行く理由としては、現地の人のどういう生活をしているか感じられる、夕方になるとお弁当や生鮮食品が安く購入できるので旅中の夕飯に食べる、コンビニより安く購入できることが魅力的などの声がありました。

また、韓国人に人気のスーパーマーケットは、東京と大阪では、マルエツ・イトーヨーカドー・ライフ。福岡ではロピアとマックスバリューを検索し、実際に利用している人が多いことがわかりました。その中でもイオンモールは、免税できる店舗もあること、ATM手数料が無料なため、旅行中に少しでもコストを抑えたい方が訪れています。また、施設案内も多言語化し、ユーザビリティがよいのも特徴です。

韓国の検索エンジンNAVERで<東京・大阪・福岡のスーパーマーケット>というキーワードで検索した結果

しかしながら、日本全国のスーパーが訪日外国人向けかというと、そうではないのが実情です。「2023年スーパーマーケット年次統計調査報告書」によると、インバウンド対応の実施率は、全体では38.3%と半数以下。実施している取り組みについては、「キャッシュレス対応」が32.1%、「外国語表示対応」9.5%、「外国人 向けの品揃え対応」5.6%。都市圏で「外国語表示対応」「外国人向けの品揃え対応」の割合が高く、 地方圏では「キャッシュレス対応」が高くなっています。

まだまだ、日本側の受け入れ体制が万全ではないことが伺えます。魅力的な商品を安価で購入できることが魅力のスーパーマーケット。今後は日本の訪日外国人の受け入れ態勢強化が、インバウンド消費のキーとなっていくでしょう。次回は台湾人の日本のスーパーマーケット活用の実情に迫ります。

また、韓国のマーケティングリサーチのほか、他国のインバウンドマーケティングも可能です。韓国及び他国とのクロスメディアでのインバウンドプロモーション戦略をお考えの方はこちらまでお問い合わせください。

Written by 藤田奈々 | グローバル・デイリー