コスメ市場から読み取るアジア3国の関係とインバウンド

日本の最隣国という位置関係から、訪日インバウンドの中心であり、日本とは古くは数百年、数千年前から現在、そしてこの先の未来まで、良くも悪くも互いに影響を受け与え続ける関係にある「中国」と「韓国」。
この「アジア3国」の様々な業種におけるマーケットの内側をよく観察してみると、激しい競争の中にも、カルチャーやトレンドが飛び交い合って、常に交流の輪が存在しており、そのベースにはそれぞれの国へのインバウンドツーリズムの影響があることがわかります。
ということで今回は、インバウンドに紐づけたアジア3国のコスメ市場の動向をチェックしてみたいと思います。

世界2位のコスメ市場である中国で王座を守ってきた、韓国コスメ(K-ビューティ)が、今年に入って日本のコスメ(J-ビューティ)にその座を引き渡しました。
世界貿易機構(WTO)と国連貿易開発会議(UNCTAD)が共同運営する国際貿易センター(ITC)の調査によると、今年1Q期の中国コスメ市場での国別の輸入額は、日本が7億6631万ドル(約807.5億円)で1位を記録しました。
昨年1位だった韓国は7億1545万ドルで、フランス(7億3474万ドル)につづき、3位にランクダウンしました。
日本のコスメは中国市場で、去る2015年以降から韓国に劣り、3-4位圏に留まっていましたが、ここ近年で訪日中国人が大きく増えながら「J-ビューティ」に対する認知や関心が高まったのが、1位となった背景と言えるでしょう。
J-ビューティが中国市場で人気の理由としては、プレミアムコスメが主流となっている中で、伝統的で高級なイメージを打ち出す戦略が的中したものと分析されます。

その一方で、J-ビューティの本陣である日本市場では「第3次韓流ブーム」の影響から、K-ビューティの影響力が拡大されています。
BTSやTWICEなどのアイドルグループが巻き起こした韓流の再来は、彼らのファンダムである10~20代の間で韓国ファッションやビューティの消費を促し、K-ビューティにおいてもその認知が上昇しているということ。
昨年の韓国の日本へのコスメ輸出額は3億ドル(約317億円)で、前年(2.3億ドル)対比で約24.2%増加しています。全体の輸出額のうち、日本の割合は4.8%と、中国(42.4%)に比べるとはるかに少ないですが、増加率が高いのが注目すべきポイントです。今年もこのような推移が続き、2019年1月~5月の輸出額の比率は6.1%まで上がりました。
日本現地では、主に「オルチャンメイク」と呼ばれる韓国スタイルのメイクに使われる「Innisfree」「CLIO」「3CE」など韓国ブランドの化粧品が人気で、ビューティブロガーやYOUTUBERたちを通して認知が広がり、韓国を訪れる日本の旅行客が現地で購入し、帰国後需要の増加から、日本への輸出が増えるというサイクルになっているのです。
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