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NEW JAPANKURUインフルエンサーデジタルマーケティング
Client: 片岡物産株式会社様

SNS調査と観光コンテンツで拓く抹茶ブランド海外戦略 ─ 台湾・タイ・ベトナム市場へのプロモーション事例

近年、抹茶は世界的な健康志向の高まりや日本文化への関心拡大を背景に、海外で人気を集めています。訪日観光客の中では「日本で本物の抹茶を体験したい」というニーズも高まり、食品としてのみではなく文化体験商品としての価値もあります。こうした海外需要の拡大を背景に、このたび弊社では、片岡物産様とともに、抹茶ブランドの海外需要拡大に向けた市場調査および戦略的プロモーションを実施いたしました。本施策では、台湾市場を中心としたSNS実態調査を踏まえ、認知拡大から購買動機の形成までを段階的に設計。特に台湾市場においては、在日台湾人インフルエンサーの起用と、KOC(Key Opinion Consumer)による複数接点を組み合わせることで、信頼性を高める構成でプロモーションを行いました。

 

・在日台湾人YouTuber瓶顆旅居日本中(ピンクリョキョニホンチュウ)」による動画発信

台湾市場向けの施策として起用したのが、在日台湾人YouTuberの瓶顆(ピンク)氏です。瓶顆旅居日本中(ピンクリョキョニホンチュウ)で日本の情報発信をしておりYouTubeチャンネル登録者数16.3万人を有しています。「私のユニークな旅」をコンセプトに、日本の旅行情報や日本での生活体験を発信しつづけています。視聴者層は、日本旅行を検討中の台湾ユーザーや、日本文化・日本商品への関心が高いフォロワーが中心です。瓶顆(ピンク)氏自身が広告代理店での勤務経験を持ち、SEOや検索意図を意識した動画設計を行っている点です。商品紹介のみの動画ではなく、検索キーワードを意識したタイトル設計、観光導線と絡めたストーリーテリング、実体験ベースのレビュー構成を元に作成されています。

本プロモーションを実施するにあたり、弊社営業からは、台湾ユーザーの多くが旅行情報をきっかけに日本の商品や体験に興味を持つ傾向があるため、抹茶を単体の商品としてのみ紹介するのではなく、京都観光などの旅行体験と組み合わせた形で発信するコンテンツ設計提案しました。この方針のもと、動画では「日本でしか味わえない本格抹茶体験」をテーマに、抹茶を観光体験の一部として紹介。「観光コンテンツ化」による検索導線設計を軸に動画を構築しました。特に京都観光との親和性に着目し、話題性の高いニンテンドーミュージアムなどの観光スポットと掛け合わせることで、観光検索から抹茶体験へとつなげる導線を設計し、自然流入の拡張を図りました。

 

その結果、旅行計画段階の視聴者にも自然にリーチする構成となり、YouTubeの本施策の再生数の達成率は130%という結果となりました。そのほか、台湾KOCを起用した製品紹介施策や多言語情報発信メディアJAPANKURUでの情報発信を行いました。JAPANKURUでは、数目標値の4.9倍となり、多層的な接触(タッチポイント)を創出することができました。

また、YouTubeのコメント欄では「クッキーを買いましたがもっと買えばよかった」というポジティブな意見や、訪日旅行の際の具体的な質問「辻利のお店では免税手続きはできますか?」といった具体的な行動意向が見られました。こうした反応から、商品の関心にとどまらず、訪日時の購買行動を具体的に検討しているユーザーが一定数存在することが確認されました。

 

SNSデータが示す抹茶市場の拡張ポテンシャル

 

弊社マーケティングチームによるSNSデータ分析と市場調査をもとに、海外市場の実態を可視化し、仮説設計から具体的なプロモーション施策の提案までの実施も行いました。タイ市場のマーケティング調査では、2025年の現地では別の企業の抹茶に対する認知度が高く、市場が一極集中している状況にありました。しかし同時に、競合ブランドが存在しないという構造的特徴も浮かび上がり、新規参入の余地が残されている市場であると分析できました。この仮説提示をもとに、タイ市場向け施策が始動。タイ人KOCの起用や東南アジア圏向け多言語配信、転載施策による上位露出強化を実施し、周辺ASEAN市場にも波及する形で認知拡大を図りました。

KOCへのアンケートではタイ、ベトナム、台湾の具体的な数値やコメントをもとに商品展開の方向性についてみえてきました。また、国別の抹茶のお料理アレンジ傾向として、台湾では抹茶スイーツ、タイではタピオカ応用、ベトナムではカフェドリンク化といった違いも見られ、抹茶の粉末商品としてだけではなく、各国の食文化に合わせてアレンジできる素材であることがわかりました。

インバウンドプロモーションによる取り組みでは、市場調査と同時に具体施策までを提示できる体制が評価され、自社のマーケティングチームによるデータ分析も後押し材料となりました。疑問に対して仮説と施策を提示することで、戦略パートナーとしての信頼構築につながっています。片岡物産様からも、「調査の結果から生まれた疑問に対してすぐに分析結果を共有してもらえ、さらに具体的なプロモーション案まで迅速に提案してもらえた点が非常に良かった」との声をいただいています。自社マーケティングチームによるSNSデータ分析を基に、数値に基づいた形で疑問を解消できたことが、意思決定のスピード向上にもつながりました。

今後は台湾・タイ・ベトナムへの展開も視野に入れた展開も検討しており、訪日観光との連動や現地SNSを活用したプロモーションを通じて、抹茶ブランドの海外需要拡大をさらに推進していく方針です。今後も弊社では、各国SNS調査を起点とした海外市場分析と実行支援を通じ、片岡物産様のインバウンド戦略をサポートしてまいります。