低感染リスクの国立公園でワーケーション 環境省が促進・助成金も
資料:環境省(TRAVEL JOURNAL ONLINEより引用)
環境省は、新型コロナウイルスの感染リスクの少ない自然の中で働き遊べる場として、国立公園でのワーケーションを促します。
20年度補正予算で30億円を割き、ツアー企画やWi-Fi環境の整備を支援する方針。
国立公園満喫プロジェクトを通じて滞在環境や体験プログラムの拡充に取り組み、訪日外国人は約694万人(18年)に増えましたが、感染症のまん延で来訪が途絶えている状況。
大自然の中で子供も遊べるアクティビティーなど、国内市場に向けて新たな魅力を発信し、閉塞感の解消と地域経済の再生につなげる目的です。
国立公園の平均宿泊数は1.3泊ですが、ワーケーションを誘致することで滞在日数を延ばし、平日の周辺観光地の活性化を見込んでいます。
補正予算成立後すぐに着手し、ツアー企画等の準備に取り組むことで、関係事業者の雇用の維持・確保を図る狙いもあります。
全国に34カ所ある国立・国定公園や80カ所の国民保養温泉地にあるキャンプ場、旅館・ホテルなどで実施するワーケーションツアーや自然体験型アクティビティーの企画・実施に最大300万円を拠出する予定で、前段階の準備や広報にかかる人件費、運営費も対象とし、キャンプ場や宿泊施設の運営事業者、DMO(観光地域づくり法人)、地域の協議会などを補助対象者とします。
ワーケーションに不可欠なWi-Fi環境の整備にかかる設備改修等の費用についても、最大50%まで助成するとのこと。
終息後には、各種メディアのバナー広告などを使った緊急プロモーションを国内外で実施、まずは国内市場にアピールして国内旅行者数の回復につなげます。終息後の状況を踏まえつつ、訪日外国人旅行者へのプロモーションへと対象を拡大していく予定です。