2019年11月の旅行収支、海外旅行減少で黒字9%増 財務省発表

財務省が発表した国際収支状況によると、2019年11月の旅行収支の黒字額は前年同月比9.0%増、174億円増の2115億円と前月の9%減から2カ月ぶりに上回り、過去最高を記録しました。
旅行収支は外国人が日本で消費した金額から、日本人の海外での消費額を差し引いた推計値のことで、JNTOによると、同月の訪日外国人数は、韓国が65%減ったものの、トップの中国が22%増と拡大した結果、0.4%減の244万1300人となりましたが、日本人の海外旅行者数が1.9%減の164万2300人と、2019年初めてマイナスとなったことから黒字幅を押し上げた結果となりました。
これにより、1−11月の旅行収支は10.1%増、2215億円増の2兆4141億円の黒字となり、2019年暦年で黒字幅は2兆5000億円を超える見通しです。
ただ、12月は依然として日韓情勢悪化による韓国からの旅行者が減少しており、ラグビーワールドカップも終了したことから、12月の訪日外国人旅行者数は減少が見込まれています。
速報値で2019年の訪日外客数は前年比2.2%増の約3188万人と発表されており、逆算すれば12月の訪日外客数は4.1%減の約252万人のマイナスとなります。その一方で、2019年の出国日本人数は2000万人達成を予想、出国者数が訪日客数の約7割で、旅行収支は黒字になりやすい状況となり、12月は微増の見込みです。
ちなみに、海外との物・サービスなどの取引状況を示す「経常収支」の黒字は、75%増の1兆4368億円となりました。
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