【台湾】2019年、日本は台湾色に染まる?
今日のニュースは、まず「台湾」のインバウンドについてのお話しから。
昨年・2018年度に1000万人を突破したという訪台湾外国人数ですが、全体の20%・約200万人が日本の旅行客で、2005年に100万人を超えてから徐々に増加し、13年ぶりにダブルスコアを記録しました。
逆に、訪日台湾人数を見てみると、2018年は475万人が訪れ、約15%と全体の3位を毎年キープしています。
台湾と日本、お互いの旅行者数はこのように安定して推移しており、旅行の満足度や親密度も高い関係値を維持している中、最近では台湾の色々なトレンドが日本で流行している光景をよく見かけるようになりました。
特に昨年と今年にかけて、話題の台湾カルチャーの日本上陸が続々と実現しています。
まずは「台湾スイーツ」
数年前から、都内の主要スポットに異例の行列ができているのは、十中八九は「タピオカミルクティー」に代表される台湾カフェです。
様々な台湾茶ブランドがローンチする中、本家大手と言われ、世界に650店舗以上を展開する『happylemon』と京王グループが展開する「彩茶房」がオープンし話題を呼んでいます。
そして、数年前に大ヒットした台湾かき氷の代を継ぐように登場したのが、台南へ行ったら絶対行くべき絶品アイスクリーム店の「蜷尾家」
昨年10月に三軒茶屋店をオープン、シンプルだけどインスタ映えするビジュアルと噂通りの味で話題となっているそうです。
次に「大同電気釜」
台湾の家庭に1台は必ずあるという万能調理家電の「大同電鍋」が人気となっています。機能は加熱と保温のみ、ボタンを押すだけというシンプルな電気釜ですが、これが逆にレトロで、昨今のハイテク家電のアンチテーゼとして流行っているとか。
そして今年の大御所が、日本橋に日本1号店をオープンする「誠品生活」
日本の蔦屋書店がベンチマークしたと言われる、アジア屈指のブックストア「誠品書店」が運営する大型複合セレクトショップで、台湾を代表する観光地にもなっているホットスポットのひとつである「誠品生活」が、今秋オープンする「COREDO室町テラス」のメインテナントとして日本初上陸する予定です。
このような台湾ブランドの日本進出の背景には、日本と台湾の文化周波数が似ていることが挙げられます。
親日国である台湾と、アジアのトレンド発信基地である日本。両国の感性をくすぐりあって、みんなが共感する新しい流行が生まれているのですね。
今後も、そんなポジティブな交流が活発になり、お互いのインバウンドもアウトバウンドも盛り上がることを期待してみましょう。