【統計の赤い糸】どこかで、つながってる。世界と日本の統計をえんむすび:韓国編 ②ネット検索と訪日
外国人旅行客3000万人時代の到来を迎えた日本のインバウンド市場。
これまで、様々なアイディアや戦略、マーケティングやプロモーションを重ねていく上で、重要な道しるべの役割を果たしている数多くの「統計」
全く関係のないような日本と海外の統計同士が、まるで目に見えないどこかで「赤い糸」で結ばれているかのように関係している場面をよく見かけます。
この企画は、そんな何かしらの「縁で結ばれている」世界各国と日本の統計の間から読み取れる、新鮮な発見を随時ご紹介していくコラムです。
題して「・統計の~赤い糸・」!!!
前回ご紹介した<ビールと訪日>に続き、今日は韓国編の第2弾をお送りしたいと思います。
■ 仮説:各国の検索エンジンのキーワード推移は、訪日外国人旅行者数と比例する(!?)
この仮説を検証すべく、2018年の訪日韓国人数と、韓国の検索エンジントップシェア「NAVER」の検索トレンド(キーワード:日本 旅行関連)を結んでみました。
2018年度の訪日韓国人数(グラフ下段)は、例年に比べると、単月で過去最多と言われた4月のピーク以降から減少傾向にありました。特に、旧盆にあたる「秋夕」シーズンは前年比で約14%少なく、その後も約5~10%の減少となりました。
改めて、グラフの上段を見てみると、同時期・4月の日本旅行関連検索数は100分位のピークに達している反面、秋夕シーズンの検索数は顕著に減っているのがわかります。そして、かすかではありますが8月と10・11月の減少幅に沿って検索数がシンクロしているように見えます。
なるほど…ここで「赤い糸」を発見することができました。
訪日外国人が増減する理由には、内外様々な要因があると思いますが、その一つとして「情報検索」の推移とも密接な関係があることがわかりますね。特に韓国では、Youtubeなどの動画メディアが情報源として躍進していますが、いまだに検索の流入(遷移)先の約4割が「NAVERブログ」であることから、このような検索トレンドの波を見計らってのインバウンドプロモーションを実施する戦略作りが効果的と言えるでしょう。
以上、【統計の赤い糸】韓国編でした。ほかの国や文化圏の統計から、また新しい、面白い発見があり次第ご報告していきたいと思います。
ぜひご期待ください!
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