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日本とフランス、両思いの関係に寄せるインバウンドへの期待

2008年、フランス人のファニー・ペショダ氏によって創設されたメールマガジン、「My Little Paris」。
ビューティー、ファッション、グルメなどライフスタイルに強い関心のある読者に向けて、情報発信を行っている。
パリの隠れ家的スポットを紹介するなど、世界のフランスファンへ向けた感度の高い情報を配信し、ローンチから半年で、口コミだけでメールマガジンの会員が1万人を超えたと言われている。
同社は2011年になるとEメールだけではなく、オフラインの郵便サービス「My Little Box」の事業を開始した。スタッフが厳選したコスメ、アクセサリー、雑貨など、フランスのエスプリが詰まったBoxが、毎月サプライズで郵送されるというものだ。
現在、世界に10万人の会員登録がなされ、日本では2013年10月にサービスが開始されている。

世界有数の観光都市として君臨し続け、世界中の人々を魅了し続けているフランス。
日本人は長年に亘り、フランスをはじめとするヨーロッパに憧れ、片思いを続けてきた。
しかし近年、フランスにおける日本人気は上昇の一途をたどっているようだ。
2000年から毎年7月にパリ郊外で行われている、日本文化に関心を寄せる人たちが一同に集まるJapan Expoの入場者数は、20万人を越えている。その他、毎週のようにフランス各地では、日本に関するイベントが開催されている。
日本の商品を詰めたBoxを郵送するサービス「Nihon Box」などの事業も日本からフランスに向けて開始されている。お菓子、キャラクター商品、弁当箱などBoxの中身を見ることで、フランス人に人気の日本コンテンツを、考察することができる。
ずっとフランスに恋焦がれてきた日本人の片思いも、昨今では両思いの関係に変化してきたようだ。
日本文化への理解が深く、日本に思いを寄せるフランスを入り口としてとらえることで、欧州インバウンドの広い展開が期待できそうだ。