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「モノ」と「コト」も重視する訪日中国人

体験を求める訪日中国人は徐々に増加している。日経BPによると、和食はもちろん中国人に人気があるが、現在、日本のグルメを楽しむために、中国では「訪日グルメツアー」もあった。3日間で、日本の高級ホテルやミシュランレストランを食べめぐるツアーである。参加者は通訳兼ガイドや唎酒師(ききざけし)に同席してもらい、日本酒と和食の解説を聞く。渡航費と宿泊費は含まずに、ツアーの参加費だけで、35万~55万円までかかるが、短い期間でミシュランレストランを食べながら、料理の解説を聞けるため、お得な体験だという声も中国人にある。

また、「美ンバウンド」も好調。元々北京や上海などに日系の美容室やネイルサロンは多くある。ただし、日本の方が値段が安く、質も高いので、今わざわざ美容室やサロンに行くために日本を訪れる中国人が多くなっている。しかも、女性だけではなく、中国人男性もいる。美容外科・美容皮膚科の「東京イセアクリニック 」が持つ男性専用の「ゴリラクリニック」には、薄毛治療や整形などを受ける男性の訪日中国人がいる。夫婦で皮膚のたるみ取りに来院する人も多い。中国のテレビ番組を見てから、来院するケースもあったという。

しかし、体験を求める訪日中国人は増えているが、買い物をしたい人も多い。調査会社ホットリンクグループのトレンドExpressは、中国人のSNSのクチコミを分析し、中国の五月上旬の連休「労働節」における訪日中国人の消費動向を予測した。一番人気があるのは、「買い物」だという。上記の訪日中国人の動向を見ると、訪日中国人に満足してもらうため、やはり「コト」と「モノ」どちらも必要不可欠だろう。

参考:日経BP「モノからコトへ、「爆買い」から食や美容にシフトし始めた中国人観光客」2016/04/28
http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/IB-NT/042700035/?ST=business&P=4

Inbound Business「労働節における訪日中国人の消費動向予測」2016/04/26
http://www.inbound-business.jp/news_EHDsBlqMz.html

編集者:オスカー チャウ