日本政府観光局（JNTO）が、12月18日に発表した11月の訪日外国人客数（推計値）は、前年同月比0.4%減の244万1300人でした。
日韓関係の冷え込みを受け、11月も韓国からの訪日客数が65.1%減と、大幅に減少したことが響き、2カ月連続の前年割れとなりましたが、中国や米国の訪日が好調で、0.4％台にとどめることができました。
その他の国においては堅調で、JNTOが統計で人数を公表する20の国と地域（「その他」区分除く）のうち、韓国を除く19の国・地域は11月として過去最高を更新しました。
韓国からの11月の訪日客数は20万5000人と、前年同月（58万8213人）から38万3213人減少しました。JNTOは「最近の日韓情勢で（航空便の）減便や運休による航空座席供給量の減少や訪日旅行を控える動きが発生している」と分析しています。
最も人数の多い中国からの訪日客は前年同月比21.7%増の75万900人。増便や新規就航などで航空座席供給量が増加したことが寄与しました。次いで台湾は11.4%増の39万2100人、香港は19.4%増の19万9700人となりました。
東南アジアはすべての国・地域が前年同月比で2桁の伸びとなったほか、米国は17.3%増の14万9000人、英国も37.5%増の3万7700人と好調を見せました。
