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訪日外国人の体験型旅行への対策は、国内と海外の事例からヒントを

2016年になってから、訪日外国人の体験型旅行は段々と注目を浴びてきています。観光客を誘客するため、アニメなどのポップカルチャーを活用し動いている日本の各業界が増えている。いったいどんな事例があるのだろうか。

『アニメグッズやゲームなどを扱う店舗が集まる大阪・日本橋に2015年11月オープンした写真スタジオ「Four-M(フォーエム)」。インバウンドに特化しており、英語と中国語、タイ語に対応できるスタッフがそろう。スタジオ内には桜の背景や和室などの8ブースが設けられ、約50着の衣装やウィッグ、小道具を用意。来店者は衣装とブースを選んでカメラに収まり、プリントされた写真またはソーシャルネットワークサービス(SNS)などにアップする画像のデータを受け取る。

客層は日本のアニメの影響を受けた若者がほとんどで、中国人にはナルト、欧米人にはドラゴンボール、セーラームーンなどが人気。大半は訪日が2、3回目の個人客であることから同社の高尾元健代表(24)は「リピーターは名所巡りや買い物より体験型観光にシフトしている」とみる。』

引用:大阪日日新聞「コスプレで訪日客つかめ 旺盛な消費意欲に狙い」2016年2月13日
http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/160213/20160213043.html

『現在、「ユニバーサル・クールジャパン 2016」を開催中のユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは“春節”を迎えた今週も、連日大勢の訪日外国人ゲストが訪れ、日本発のエンターテイメント・ブランドを満喫している…

…パークに来場する訪日外国人ゲストには、「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」をはじめ、期間限定開催中の「ユニバーサル・クールジャパン 2016」などが人気を博している。パーク内では、「エヴァンゲリオン・ザ・リアル4-D:2.0」の「エヴァンゲリオン初号機ポップコーンバケツ」を大量購入して両手に持って歩く訪日外国人ゲストが大勢見受けられるほか、パーク内のセットや人気キャラクターと一緒に写真撮影をする「フォト・オポチュニティ」も人気。全体購入者の約半分が、訪日外国人ゲストだという。』

引用:Cinema Café.net「【USJ】春節の動員数も好調!訪日外国人ゲスト数が前年比185%増で記録更新」2016年2月12日 http://www.cinemacafe.net/article/2016/02/12/37817.html

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上記を見ると、街の一企業から大型観光施設までも、体験型旅行という新しいトレンドをキャッチしようとしているようだ。

実は、筆者の出身地である香港でも、日本のように、たくさんのお客様にお買い物してもらうため、日本のアニメを利用する業界が多い。例えば、香港のコンビニでは、お客様が合計で約300円のものを買えば、ステッカーを1枚貰え、そのステッカーを20枚集めれば、アニメのグッズを交換できるという宣伝計画は一年間継続して行っている。プレゼントを得るため、わざわざコンビニで買い物をする人は、筆者の周りにたくさんいる。また、キャラクターを活用することで、香港人を誘客するショッピングモールやレストランも多い。

観光客の新しい動向を把握しながら、国内と海外の事例を参考することは、日本のインバウンド事業でうまく活躍できる第一歩なのではないか、と筆者は思っている。

編集者:オスカー チャウ