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2016年、インバウンドを制するため、覚えなければならないキーワード:「体験型観光」、「リピーター」

2/8から中華圏の旧正月にあたる春節だったため、日本の各業界は中国人の爆買い、春節商戦に対して大きな期待を持っていたようである。売上が伸びてもいるが、国内の旅行会社、小売業界からは、予想よりも低かったため、「物足りない」という声が上がっている。いったい何があったのだろうか。

近鉄百貨店本店(同市阿倍野区)は7、8日の2日間の免税売上高は同30%増だった。化粧品を中心に販売を増やしている。ただ、春節連休の売上高目標を同2・2倍に設定している。強気の目標には全然達しておらず、「高級時計や宝飾品などで大きな伸びが見られていないようだ」(広報担当)と物足りなさが残っている。

大丸梅田店(同市北区)でも外国人の入店客は増えているものの、昨年に比べると、買い物は落ち着いた様子だという。広報担当は「昨年は衣料や雑貨でもあまり吟味せずに目の前にあるものをどんどん買っていった。今年はほしいものを吟味して、慎重に選んでいる」と説明する。

引用:産経West「春節商戦、今年の“爆買い”は肩すかしか 化粧品グングン、高級品いま一つ…百貨店やホテル「物足りない」 体験型観光にシフト?」2016年2月15日(月) 
http://www.sankei.com/west/news/160215/wst1602150005-n3.html

上記の状況を見ると、爆買いが収まっていることがわかる。

理由は、おそらく訪日旅行者のリピーターが増えているからである。観光客は日本を訪れる回数が増えるほど、求めることが多くなるのは、不思議ではない。将来、中国人は必ず事前によく調べ、比較したうえで、買い物をするようになるだろう。しかも、日本ならではの経験ができる体験型観光にシフトする傾向はある。インバウンド商戦はより激しくなってくると考えられる。

訪日外国人の求めること、観光の形など様々な変化が現れている。今後、日本の各業界は観光客を誘客するため、「爆買い」以外、「体験型観光」、「リピーター」というキーワードを把握しながら、工夫を凝らさないといけないのではないか。

編集者:オスカー チャウ