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訪日アジア・欧米豪旅行客が見る東北は? DBJが調査


▲グラフ:2019年東北インバウンド意向調査(DBJ)より引用

11月20日、日本政策投資銀行(DBJ)がまとめた「2019年東北インバウンド意向調査」によると、アジア8地域及び欧米豪4地域の海外旅行経験者6,276人を対象に6月から7月の間に行ったインターネット調査で、東北の認知度は昨年の調査(10.5%)とほぼ変わらず、11.6%と集計されました。

訪問意欲においても、北海道や沖縄など主要都市に比べ低く、訪問希望者も3%という結果となりました。一方、東北への再訪希望者は増加しており、認知度向上のための取り組みが課題であることを再確認しました。

全国の結果をみると、北海道の認知が60.1%と最も高く、訪問希望者も39.5%を記録しました。関西や九州、沖縄の認知度は30~40%で、訪問希望者はどの地域も10%を超え、高い知名度を維持しています。

東北の都市別の認知度は福島(28.5%)や仙台(19.8%)につづいて青森(18.8%)が上位。
中でも「青森」は東北での訪問希望者が5.7%と最も多く、北海道との近さをアピールした観光政策やアジアを結ぶ国際線定期便の就航などが外国人の訪問意欲を高めていると考えられます。

東北に対する再訪希望率は65.4%で、昨年より3.8%上昇しました。これは、九州(64.8%)や四国(59.6%)などを上回る結果で、観光で満足したことは、紅葉や雪景色など自然への満足度(40%以上)が高く表れました。

東北訪問者の訪日経験回数は、2回以上のリピーターが約8割を占め、6回以上訪日した人の割合は33.8%で、北海道(25.3%)や九州(27.7%)を上回りました。この結果は、東北は旅慣れたリピーターが増え、他の観光地との違いをより強く打ち出す必要があることを示しています。