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【韓国】アシアナ航空の売却が秒読み HDCグループ傘下が有力

韓国2位の航空会社「アシアナ航空(ASIANA AIRLINES)の売却交渉が行われている中、11月12日に優先交渉対象として最も高い買収価格2兆5000億ウォン(約2354億円)を提示したHDC現代産業開発と未来アセット大宇によるコンソーシアムが選定されました。

買収の有力候補となった「HDC現代産業開発」は、韓国財界33位企業で「ヒュンダイ自動車」で有名な「現代財閥」系の企業で、今回の買収が実現すると、傘下に「アシアナ航空」「エア釜山」「エアソウル」を所有することとなり、年間利用客3000万人、保有航空機120機、関連従業員約12,000人を構える「エアライングループ」となる見込みです。

3つの航空会社の国際線シェアは、外国籍のキャリアを除くと、31.5%で、国籍機を利用する乗客の3人に1人が利用することになります。

買収後の課題として大きいのが、日韓関係の悪化により低迷しているLCC路線の収益性回復。
特に、日本路線への依存度が高い「エアソウル」においては、日本の12支店のうち半分にあたる6支店の営業を年内にも休止する方針であり、航空業界ではエア釜山との統合を指摘する声もあり、長期的にはHDCグループがLCC部門を再売却するであろうとの予測もあります。

これについて業界関係者は「HDCの資金力であれば、持ち株規制を含め、LCCのグループ化へのリスクは十分乗り越えられる」と述べました。