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香港IR大手のメルコ、箱根などの温泉リゾート開発投資ファンド設立 横浜市IR参入に向けて

アジアのカジノを含む統合型リゾート(IR)大手のメルコリゾーツ&エンターテイメント・リミテッドは、日本で観光開発をするための、270億円規模の投資ファンド「メルコ・クリエイティブ・エクスチェンジ」(MCX)を設立しました。

メルコリゾーツは去る9月に、大阪府・市のIR事業構想の公募には参加せず、プレミアムな海外観光客を対象とした大型開発の理想的な候補地として、利便性の高い立地、充実した通信システム、活気、そして開拓精神を備えた「横浜市」を最優先すると発表しています。

このファンドでは、日本の地方が持つ大都市を超えた可能性に着眼し、地方でプレミアムクラスのリゾートを開発運営を計画、地方の観光地の発展に貢献することを目指すとのことで、IRへの参入が決まった場合、横浜市のIR施設に来訪した訪日客が滞在できる施設として活用することも視野に入れた開発と見込まれます。

この計画について、会長兼最高経営責任者「ローレンス・ホー」氏は「IRに来るお客様はIRが目的だが、私たちはIRのみならず、日本の地方に興味を持ち、旅していただけるよう促す責任がある」とコメントしました。


「ツーリズムEXPOジャパン2019(大阪)」に出展したメルコのブース

まずは、地方の2か所で既存施設の再生を手掛ける予定で、神奈川県箱根では、箱根登山鉄道の強羅駅周辺にある既存施設を建築家の坂茂氏のデザインでリニューアル、専用テラス付きの約35のスイートルームなどを設ける5つ星の温泉リゾートを開発します。また、別の地域では山奥にあるスキー施設を通年で使用できる4~5つ星クラスの複合スキーリゾートとして開発する計画です。

併せて、横浜のIR開発に向けた活動におけるブランド・アンバサダー兼スポーツ・グループ・ディレクターに、プロテニスプレイヤーの「大坂なおみ」氏を起用したことも発表しました。