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タイ企業の日本のホテル・リゾートへの開発投資相次ぐ 訪日需要狙う

NEWS20191008

訪日インバウンド市場で最近、東南アジアの主要訪問国として勢いを増している「タイ」。
2018年度の訪客日数は113万人と、FIT化が進み、リピーターも増えてきている国であるタイのホテル運営・不動産開発会社が相次いで日本へ投資しています。

タイ人にとって「雪を体験すること」は訪日旅行のコンテンツとなってることから、タイの大手観光開発企業が「北海道」の開発に動いています。去る2012年に「キロロリゾートを」買収したタイの住宅開発大手「プロパティー・パーフェクト(PF)」は、今後10年間で総額1,000億円を投じる計画を明らかにし、リゾート内に天然温泉、24時間対応のコンシェルジュ、終日営業のレストランなどを備えるコンドミニアム「Yu Kiroro」を年内に完工、直結型のゴンドラやスキーリフトも設ける予定です。

また、イタリアンタイ・インダストリアルグループ傘下で現在、世界13カ国・地域で1万3,000室以上のホテル運営を行う「オニックス・ホスピタリティー・グループ」も2024年開業を目標に、北海道にリゾートホテルの開発を進めています。

関西エリアでは、タイの流通大手「セントラル・グループ傘下のセンタラホテルズ&リゾーツ」が、日本への初進出事業として、大成建設、関電不動産開発とともに大阪で23年にホテルのオープンを目指します。
3社は10月1日、出資者間協定を締結し、事業主となる特定目的会社を設立しました。建設予定地は、複合施設「なんばパークス」に隣接するスポットで、2020年4月にも着工し、23年3月の開業を予定しています。

現地メディア「バンコクポスト」によると、センタラの投資額は100億バーツ(約352憶1,000万円)に及び、事業の51%を出資するとのことです。
同紙にて、センタラのCEO・ティラユット氏は「日本事業の展開は長期的な目標であり、今回の締結は大きなマイルストーンになる」とコメントし、他県での開発を進める日本拠点の設立を検討していることも明らかにしました。