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アジア富裕層の旅行理由が変化。社会的ステータスから自己成長へ

NEWS20190618

先月5月27日〜30日の4日間に渡り、アジア最大規模の富裕旅行商談会として知られる、「ILTM (International Luxury Travel Market)Asia Pacific 2019」(シンガポール)が開催されました。
この商談イベントでは、アジアの富裕旅行者のモチベーションや情報収集メディア、インサイト、ブランド選好、消費パターンなどの旅行者インサイトに注目した紹介が行われています。

Agility Research & Strategy により、900人以上の億万長者ら(中国、インド、シンガポール、香港、韓国、日本)を対象に行った調査の中から、ラグジュアリー旅行に関連する情報を提供いたします。

①2019年はラグジュアリー旅行市場が飛躍的に伸びる予測
特に、中国とインドの富裕層による旅行が注目されている

②億万長者たちの旅行目的が変化してきている
これまでの旅行目的に多かった、「社会的ステータスや評価を求めること」から、「自己成長と発展、そしてより良質なくらし」を求める傾向へ変化している。
また、ビジネス出張も、ビジネス目的とレジャー目的が混在し始めており、旅行に行く際には、家族を連れて子供と一緒に時間を過ごしたり、一緒に体験したりする人が増えてきている。

③ラグジュアリー旅行は、単に高級な宿泊や優雅に移動することだけではない
経験・体験することこそが、旅行の本当の目的になっている。食事に関しては、多くの富裕層旅行者が、旅行リストに入れている。ホテルの朝食から始まり、現地の食べ物、本格的で安全なランチ、そして夕食にはミシュランガイドおすすめのお店で食事を楽しむ。これが、彼らのラグシュアリーの楽しみ方。そこで、とても魅力的な旅行として、アジアの富裕層から日本が選ばれている。理由は、上記の目的を満たす「安全性」「多様な種類(ローカルフード)」「本格的」。

④買い物需要から、より洗練された旅行体験を求める傾向に
「街巡り」「ダイビング」「ビーチ」「食べ物」「アミューズメント施設」「スパ・温泉」などが、最も多い旅行目的と回答している。数年後には、おそらく芸術アート文化がランクインしていくだろうと予測している。

⑤情報リサーチも予約も、オンラインやデジタルを利用
旅行情報を収集したり、予約する際には、オンラインを活用している。また、それと同時にこれまでと同様の友人・家族からのおすすめや、テレビや雑誌からの情報は、旅行を決める重要な役目を担っている。

⑥中国人富裕層の85%以上が、ホテルのエコ・フレンドリー(環境に優しい)を重要視
世界的に、特にアジア市場において、富裕層(ラグジュアリー)旅行へにニーズが高まっています。ラジュジュアリーな旅で連想される「高級宿泊」「飛行機のビジネスシート」に限らず、よりローカルな体験(特に食事)にも富裕旅行をターゲットにした施策を準備していく必要がありそうです。

  • Topic by Chihiro(Canada)