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ニュースをコラムる|~注目されなかったけど、来年は化けるかも~ 2018・インバウンドの「裏」トピック:敗者復活戦 – 後編

Column20181227

<前編より続く>

残り1日。
2018年もあっという間にカウントダウンに入りました。訪日外国人数も3千万人を突破し「1000万人超えって、いつの話だっけ?」と思うほど猛スピードで頭数字が2から3へ、右肩を「デへッ!」と上げるチャートを見せてくれていますね。

今日は、前編に続き…
今年話題を呼んだインバウンドのヒットニュースや、なるほど!ってなる興味深い情報、思わずニヤッとしてしまう朗報などなどの片隅で、注目こそされなかったが「実はこれがリアルなんだ!」と言わんばかりのB級扱い・裏トピックを探ってみたいと思います。
では、敗者復活の後半戦、スタート!

③ インバウンド婚、ウェディング業界の注目と希望

「外国人が新婚旅行を兼ねて日本で結婚式を挙げる」
〈日経MJ〉が造った「インバウンド婚」というワードは、訪日旅行コンテンツの新トレンドとして注目されました。
実際にこのインバウンド婚は、日本での前撮りや沖縄挙式、アルパカウェディングなどで、香港・台湾・東南アジアなどの需要が増えつつあるとのことですが、本格的な動きはまだ明確には見えていない状況。
インバウンド業界全般に該当する話ですが、訪日外国人が増えることによる期待効果として、国内の色々な課題に対するソリューションになることを含んでいます。
少子高齢化のもと、ウェディング業界にも「ジミ婚」や「ナシ婚」といった、婚姻件数の減少をもたらす傾向が蔓延している中、訪日外国人のウェディングに期待を向けていることがわかりますね。
wedding

④ 温泉 VS タトゥー

訪日旅行で体験したいことTOP5に必ずランクする「温泉浴」
日本の誇るべき観光資源として、誰もが納得する「コト消費」のひとつですが、実はこれには理解と歩み寄りが必要な、文化の衝突という課題があります。
所謂・タトゥー問題です。近年では徐々に訪日外国人限定で入浴可能になったり、肌色のパッチを提供したりと自主規制を緩和する温泉施設が増えていますが、未だに「タトゥー=刺青」の認識が根強く残っているのも事実。
海外では(今では日本でも)ファッションや信仰など自分のアイデンティティを示す表現方法としてタトゥーが一般化されています。でも、日本、特に温泉旅館など宿泊業界においては「他のお客さんに違和感を与える」といった考え方があり、昭和から平成初期にかけて「暴力団根絶」の一環として取り入れられたこともあるそうです。
ただ単に「訪日外国人観光客が増えるから、タトゥーを解禁する」のではなく、グローバルな多様性を尊重し、文化の違いを理解する観点からの配慮を施すことで、日本を訪れるより多くの方々が温泉の魅力を楽しめることに繋がれば、WIN-WINではないかと思います。
Tattoo

いかがでしたでしょうか?
訪日外国人が3000万人を超えてくると、思ってもいなかった分野で奇想天外なニュースが飛び交うものですね。
「観光立国」宣言から始まった日本のインバウンド。それを実感させるように、今やあらゆる業界・市場で、訪日外国人は安定的に予測可能なニーズとして、様々なチャンスを生み出しているんだなとつくづく思う今日この頃です。
しかもまだ、本番の東京オリンピックは「571日」も残っているのですから、期待幅は十分ありますし(笑)

EDIT:G-NEO / TEXT:HIRO CHOI