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ニュースをコラムる|~注目されなかったけど、来年は化けるかも~ 2018・インバウンドの「裏」トピック:敗者復活戦 – 前編

NEWS1219

今年も変わることなく、一日のはじまりは、お決まりでインバウンドニュースを「ググる」ことでした。個人的に少し変わった点と言えば、片手に持つものがコーヒーからトマトジュースになった、それくらいかな?(笑)

でも、単一のキーワードでこれだけ幅の広いニュースが毎日のようにあふれかえるのはすごいことだと思います。
今や「インバウンド」という言葉からの連想が「訪日」とか「爆買い」とかになっていて、そもそもの意味で、業界用語として「受け側の仕事」を表す使い方は希少なものとなりましたしね。

そんな、インバウンドの数えきれないニュース・トピックスの中でも、今年話題を呼んだヒットニュースや、なるほど!ってなる興味深い情報、思わずニヤッとしてしまう朗報などなどの片隅で、注目こそされなかったが「実はこれがリアルなんだ!」と言わんばかりのB級扱い・裏トピックを探ってみたいと思います。師走のこの時期、年を越して忘れられる前に。

① 外国人訪問者数世界TOP100都市、日本はどんな都市がランクインしたのか?

ロンドンのリサーチ会社「ユーロモニターインターナショナル」が発表した「外国人訪問者数世界TOP100都市:2018年版」を覗いてみると、100位までのうち、日本は4都市がランクインしていました。

14位に「東京」が、30位に「大阪」が、67位に「京都」が、そして90位には…以外にも「千葉」が入っていたのです。

訪問者数で言うと、254万人(東京が990万人)で、集計が始まった2012年から2018年までのランク変動はなんと158位アップで、チャート逆走とはまさにこういうことですね。

で、その理由が気になったので色々調べてみましたが、成田空港からの入国を除く殆どの需要が東京ディズニーリゾートがある県北西部や成田空港周辺など一部に偏っている現状です。

でも、このランクは千葉のポテンシャルを発見するいいモチベーションとして生かしていけるのではないでしょうか。

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② マリオカートVS任天堂、その後…

『マリオやヨッシー、クッパなど、レースゲーム「マリオカート」のキャラクターの衣装を貸し出して、「公道カート」で遊ばせるのは、不正競争防止法や著作権法に反する――。

ゲーム会社「任天堂」が、公道カートのレンタル事業を展開する「MARIモビリティ開発」(当時:マリカー社)を訴えていた民事裁判で、東京地裁は9月27日、MARI社に対して、損害賠償1000万円の支払いを命じる判決を言い渡した。』

今年話題になったインバウンド関連の訴訟でしたが、この判決後、果たして街の公道から「マリオ」は消えたのでしょうか?

実はその後、株式会社MARIモビリティ開発は知財高裁に控訴し、今でもマリオやクッパなどのキャラクターに身を包んだ客(主に外国人観光客)が、東京都内の路上を走り続けているらしいです。

マリオカートVS任天堂の訴訟からスタートしたこの話題ですが、今、論点として浮上しているのが「安全問題」で、実際に行政指導が入り、シートベルトの装着を義務付けるなどの内容が固まっているが、規制適用は2020年4月からとのこと。

著作権侵害の疑いなどネガティブな議論もありますが、訪日外国人がカートに乗って楽しんでいる姿自体は「コト消費」「体験コンテンツ」としてアリだと思います。その上で最も大事なのは、利用者の安全であることは間違いないですね。

今後の展開を引き続きチェックしてい着たいと思います。

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<後編につづく>

EDIT:G-NEO / TEXT:HIRO CHOI