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実施レポート|白川郷プロジェクト、その後

実施レポート|白川郷プロジェクト、その後

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昨年・2018年10月に、越境クラウドファンディング【JAPANKURU FUNDING】にて起案され、103.45%の達成を果たした「白川郷プロジェクト」が先日、2019年の白川郷ライトアップの開催とともに実行されました。

このプロジェクトは、昨今大きな問題となっているオーバーツーリズムによって、地域住民と観光客の双方にとってトラブルを改善することを目的としたプロジェクトで、受け入れ側の対応が追いついていない中、ライトアップイベントの時期になると世界各地から約8000人もの観光客が押し寄せる「白川郷」における多言語のガイドブックを制作する企画でした。

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2月11日、クラウドファンディング支援者にガイドブックの受け渡しを開始した「白川郷ライトアップイベント in 2019」の現場。
今年より白川郷のライトアップ時期は完全予約制となり、限られた観光客のみ入村が可能になった効果です。これも、オーバーツーリズムによる苦肉の策のひとつでしたが、毎年の光景だった、限られた数の駐車場に停めようとする観光客の大渋滞は軽減され、スムーズに警備員の指示に従い駐車する事ができました。

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今回のプロジェクトの印象について、村の人や訪れた観光客の様子を見てみると、ここは観光地以前に生活地域でもあるため、冬期は営業をしていないお店が多かったりなど、現地の情報が観光客、特に外国人向けに提供されていないため、寒い中で情報をもとめる外国人観光客が多かったのですが、このガイドブックがそんな彼らにとっては痒い所に手が届く「道しるべ」となり、村人の方々には外国人受入れの不要なストレスを軽減させ、生活環境を改善する「サプリ」のような役割を果てしていれば幸いと思います。

今後も、白川郷のようなオーバーツーリズムの課題を抱えているエリアにおいて、良いケーススタディとして、生活環境と観光資源としての価値がバランスよく両立するインバウンド戦略に活用されることを期待したいと思います。

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