【タイ】日本に初の女性首相が誕生予定のニュースを受けて、バーツは過去30年で最大の値上がりを記録

カシコン銀行は、高市早苗氏が自民党総裁選に勝利し、日本初の女性首相となる可能性が浮上したことを受け、円安が進んだと報告しました。円安が進みすぎた場合、介入の可能性が懸念されています。一方、円の対バーツ為替レートは約30年ぶりの高値に達しました。
カシコン銀行(カシコン銀行本店)の経済・資本市場調査部長であるコブシット・シルパチャイ博士(CFA)は、高市早苗氏が自由民主党(自民党)総裁選で勝利し、同党初の女性総裁、ひいては日本初の女性首相となる可能性を明らかにしました。高市氏は、政府支出とインフレを通じて経済を刺激することを目指す「サナエコノミクス」政策を堅持しています。
日本株式市場は好感し、日経平均株価は今朝(10月6日)、景気刺激策への期待から4%以上上昇しました。円は1ドル=150円付近まで下落し、輸出を押し上げました。一方、日本銀行(日銀)が利上げペースを緩めるとの市場の見方から、債券利回り曲線は再びスティープ化しました。10月の利上げ確率は60%から20%程度に低下しました。長期債も政府支出への期待から上昇し、30年債と40年債の利回りは今朝、10ベーシスポイント以上上昇しました。
今後、新政権の発足、経済政策の進捗、10月末の日本銀行の政策決定会合、そして今週の30年債入札の結果を注視していきます。1ドル=151円を超える円安は、政府の介入を促す可能性があると考えています。
カシコン銀行のトレーディングルームからの報告によると、タイバーツに対する円の為替レートは100円あたり21.51バーツまで下落し、1バーツが約4.64~4.65円となり、ここ30年で最も安い水準に近づいているということです。
高市早苗氏が自民党総裁選で勝利し、初の女性首相になる可能性が浮上したことを受け、市場は経済刺激策「サナエノミクス」を期待しています。この期待から日経平均株価は大幅に上昇しましたが、円は1ドル=150円付近まで下落しました。1ドル=151円を超える円安が進んだ場合、政府による為替介入の可能性が懸念されています。一方、円の対タイバーツレートは、100円あたり21.51バーツまで下落し、約30年ぶりの円安水準に達しました。今後の新政権の経済政策や10月末の日銀会合が注目されます。
引用元:prachachat
(2025年10月6日配信)
※原文をもとに当社で要約・翻訳・編集しています。
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