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渋谷109:外国人観光客向けのカタカナTシャツが人気

胸元に躍る「カワイイ」「ギャル」「メルヘンチック」などのカタカナ文字。急増する外国人観光客向けにと、ファッションビル「渋谷109」(渋谷区道玄坂2)が企画したカタカナTシャツが、日本の女子高生やファッション好きの若者の人気を集めている。企画はビルに入居する約120店のうち17店が参加し、7月から数量限定で販売。予想外の売れ行きに、販売期間は当初予定の今月16日までから31日まで延長された。

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「メルヘンチック」と書かれたTシャツを手にするロシア人観光客のエレーナ・イリナさん=「渋谷109」で

「トーキョー」「イケテル」などの文字とリップマークをちりばめたデザインのTシャツに、会社員、岩立百合香さん(36)は「カタカナは斬新(ざんしん)で、デザインとしてカワイイ」と、手に取って数分でお買い上げ。ショップ「ワンスポ」では、このTシャツが10日間で約160枚も売れたという。広報担当の大野槙子さんは「おしゃれな人や、女子高生がおそろいで買う姿が目立つ」と話す。

近年、国内外の有名ブランドがカタカナを取り入れた新商品を発売。日本語の文字入りファッションはこれまでもあったが、カタカナは漢字やひらがなに代わる目新しさで注目された。今回のTシャツは当初は外国人観光客向けに企画されたが、予想に反し、新しいモノ好きの女子高生らの心をとらえたようだ。

一方、カタカナTシャツは本来のターゲットである外国人にも人気だ。観光で来日したロシア人のエレーナ・イリナさん(36)は、胸元に「ロマンティック」、背中に「#スキスギル」と書かれた「アンティローザ」のTシャツを手にすると、日本語で「カタカナ、カワイイ!」と笑顔に。鏡の前で何度も服を合わせていた。【鈴木加代子】

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