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外国人客は何が違う?  飲食店の調査で分かったこと

どんどん増える訪日外国人。日本政府観光局によると、2014年は前年比で29.4%増の1341万3600人(推計)だった。日本食は今や世界無形文化遺産。旅行者の目的のひとつは「日本の食」だ。ぐるなび(東京)の調査でも、直近1年で外国人の来店があると回答した店は8割にのぼった。


(OvO)オーヴォ

国籍では、欧米系(74.5%)、東アジア系(73.2%)、東南アジア系(28.7%)が上位。外国人客を「積極的に受け入れたい」「受け入れてもよい」とする店は86.5%と高く、特に「アジア・焼肉・ホルモン・エスニック・無国籍料理」は8.8%増、「ダイニングバー・ビアレストラン・パブ」は8.0%増と前向き。ぐるなび外国版の検索キーワードの上位に「和牛」「神戸牛」などがランクインしているから、国産牛を求めて焼肉店に多くの外国人客が来店しているらしい。バーやパブでは、言葉が通じなくてもオーダーしやすく、日本独特の食べ方などを説明することがないことから、比較的受け入れのハードルが低いのだそうだ。

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外国人客で気づいたことや気になったことを聞いたところ「居酒屋特有のチャージ料の説明が難しい 」(居酒屋/京都府)、「別会計がほとんど」(焼肉・ホルモン/沖縄県)など、支払に関することが多く挙げられたという。それ以外では「写真をみて注文する。」(居酒屋/東京都)、「オリンピック時のためにも、写真つきのメニュー表を用意しておく必要性を感じる」 (ダイニングバー/東京都)、「日本語がわからないので写真が効果的」(焼肉・ホルモン/大阪府)など写真の重要性を感じている店が多かった。確かに、言葉も食文化も違う国での食事は、メニューの言葉と出来上がりのお皿の様子がなかなか結びつかない。食品サンプルがお土産になるほど精巧なニッポン、外国人に楽しく食べてもらう工夫がますます進みそうだ。