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【ぐるなびのチョットぐな話】訪日外国人に東京の魅力紹介 (1/2ページ)

一昨年1000万人の大台を超えた訪日外国人は、昨年1300万人に達した。政府は、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年には2000万人まで拡大することを目指している。日本が観光立国化するためには、外国人が日本を訪れた際の満足度を高める必要がある。そこで重要なのが、訪日の前後で便利に使えるガイドサービスだ。


ぐるなび、東急電鉄、東京メトロが旗振り役となりさまざまな企業・団体の協力を得て、訪日外国人向けワンストップガイドサービスを目指す=6月18日、ザ・キャピトルホテル東急

6月18日、ぐるなびは、東急電鉄、東京メトロと共同で、訪日外国人向け観光情報サービスを構築することを発表した。3社は、16年春のサービス開始を目指し、東京の観光や食、イベントに関する情報をワンストップで提供できるサイトやオフラインのサービスを模索する。当初は7カ国語でスタートし、訪日外国人の利用料は無料の予定。

今後は、3社を中心にさまざまな企業とも事業を展開することを視野に入れている。すでに、エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム、京成電鉄、京浜急行電鉄、全日本空輸、東京空港交通、東京都交通局、成田国際空港の7社の参画も決定している。

ぐるなびの創業者・代表取締役の滝久雄会長は「東京そして日本にはおいしい食事があり、美しい景観があり、見るべき歴史、世界でもっとも発達した鉄道ネットワークがある。東京の魅力や楽しみ方をより使いやすく案内することで外国人客にファンになっていただき、さらにリピーターになっていただき、インバウンドの拡大、観光産業の成長に貢献するというのが目指すところ」と述べた。

外国人にとって役立つ情報を提供するためには「文化体験をしたい、日本食を楽しみたい、日本の四季を感じたい」など希望やニーズの集積が必要となる。外国人の日本における行動や観光の履歴から、どんな情報と接触頻度が高いかの分析も不可欠。ぐるなびは、外食サイトやイベント情報サイト「レッツエンジョイ東京」で蓄積してきたビッグデータを基に情報の整理をすすめる。

特に外食においては、ぐるなび外国語版でのメニュー辞典の実績を生かす方針。ぐるなびは、20年間で900万を超えるメニューデータの蓄積を分析・整理し、メニューだけでなく、食材や調味料、調理方法を簡単な操作で4言語に表示できるメニュー辞典を開発した。

これにより、訪日外国人はメニューの詳細な中身まで理解でき、メニューをスムーズに決定することができる。このメニュー辞典は、今回のサービスにリンクすることも検討される。

またサービスには、地域や飲食店のイベント情報や交通情報などのリアルタイム情報も加えられる。個人的な趣向の強い情報についても、すでに存在する検索サイトやSNSでやり取りされている情報を取り入れ、幅広いサービスにつなげる。

東京に暮らす人々、商売をする人などさまざまな人の協力を得て出来上がるサービスガイド。外国人に日本の魅力を知ってもらうため、その完成に期待してほしい。