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「LCC vs. FSC」=「特別なフライト体験」 航空会社の競争激化、その矢先には、訪日外国人旅行者への恩恵が?

近年、格安航空会社(LCC・Low Cost Carrier)の普及と増便に伴い、業界の競争が激しさを増している中、従来の航空会社、所謂FSC(Full Service Carrier)はこの激しい競争での地位を守るための様々な誘客促進対策を実施している。

そのひとつが、人気アニメやキャラクター、映画とのタイアッププロモーションを通したスペシャルな搭乗体験の提供である。
例えば、台湾エバー航空の「キティちゃんジェット」や日本航空の「ドラえもん」特別塗装機などがある。

また、FINN AIR(フィンランド航空)は人気キャラクター「ムーミン」とのコラボレーションを実施、搭乗客の子供たちを対象に、ムーミンの航空券、荷物タグとギフトをプレゼントしたり、機内エンターテイメントにムーミンのアニメを追加する予定。

全日空は、去る2015年に世界初の「スター・ウォーズ」特別塗装機を公開して以来2回目となる、先日公開の新作「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」とのタイアップを行い、現在、国内線2機と、国際線2機の塗装機が東南アジア、アメリカ、ヨーロッパ路線にて就航中。
特別塗装機では、限定の機内アナウンスを放送し、紙コップやヘッドレストカバーも特別なデザインをあしらい、世界中のスター・ウォーズファンにスペシャルな搭乗体験を提供しながら、訪日旅行客向けに話題を発信している。

今後、LCCとFSC間の訪日旅行客争奪戦がヒートアップするにつれて、その恩恵を受けるのは、もちろん「外国人旅行客」である。
激しい競争が生む「ポジティブな効果」と言えるだろう。

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