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台東区 外国人観光客急増

浅草、上野などがある台東区を昨年1年間に訪れた外国人観光客は、6年前に比べて3倍近い526万人に上ったことが同区の調査でわかった。区では「隣接する墨田区に東京スカイツリーが開業した上、羽田、成田の両空港からの交通の便も良く、都内の観光の拠点になっている」と分析している。

調査は、台東区が1年おきに実施している。

調査結果によれば、昨年1~12月に同区を訪れた観光客は4504万人で、前回調査の2012年に比べて121万人増加していた。このうち外国人観光客は526万人(前回比100万人増)で、08年調査の191万人と比べると2・7倍だった。

区内に宿泊した観光客数も404万人で、12年調査の161万人から2・5倍に増えた。特に外国人の増加が著しく、12年の27万人から3・7倍の102万人となった。外国人観光客が同区を宿泊先に選んだ理由を尋ねたところ、「宿泊代の安さ」(62・5%)、「伝統的な日本の雰囲気」(60・7%)、「インターネット等で予約できる」(48・2%)が多かった。

区ホテル旅館協会の矢島弘之会長(72)によると、外国人の宿泊客は、これまで少人数で宿泊する客が多かったが、最近は3~5人の家族連れが増えているという。「区内には旅館が約20軒あり、日本らしさを求めて口コミで外国人が増えている。清潔感と、畳や和食といった和のもてなしが外国人にとって魅力なのではないか」と話す。

ただ、観光客1人が1回の旅行で区内で使った金額は5888円で前回調査(6775円)に比べ、887円減っていた。区にぎわい計画課は「区内には浅草や上野、谷中など魅力が多い。いろんなところを回って、食事や買い物をどんどん楽しんでもらいたい」と呼びかけている。