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欧米における食と健康への関心と和食人気

2016年、フランス生まれの冷凍食品専門店「Picard」(ピカール)が日本に上陸したというニュースを聞いたとき、日本の食生活の変化と同時に、女性のライフスタイルの変容を痛感した。
「Picard」は、フランス各地に店舗を構える冷凍食品の専門店である。店頭の冷凍庫には、調理済みの肉、魚、ピザ、パスタやデザートなどが所狭しと陳列されている。
「Picard」のコンセプトは、がんばりすぎずに素敵に生活する「エフォートレス」(努力しないこと)な暮らしだという。働く女性の割合が、世界的に高順位にあるフランスならではのコンセプトであると思っていた。しかし、とうとう昨年日本にも「Picard」が進出してきた。結婚や出産後も働く女性が日本も増えてきて、「Picard」のような帰宅後に手早く支度できる商品が求められてきているのだろう。
一方でフランスでは、野菜キットの宅配サービスが開始されている。野菜だけではなく、
パック詰めの肉、魚、パスタもセット(3食2人分53€、ベジタリアン用50€)になっている。スーパーに行く時間を節約して、調理には時間をかけて、なるべく体に良いものを家族に食べさせたいというニーズから、生まれたサービスなのであろう。
フランスでは、健康志向がブームとなっていて、日本食は健康によい食事の代表として人気を博している。日本の寿司は、健康に関心が高いアメリカ人にとって、ヘルシーな食事として人気が高いと評判だが、昨今、フランスをはじめとしたヨーロッパ各国でも、新しい日本の料理や食品への注目は高まる一方である。世界の人々の、食と健康への関心の高まりは、和食人気にさらなる拍車をかけている。

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