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韓国と中国のTHAAD問題が日本のインバウンドに与える影響とは?

在韓米軍の最新軍事システム「高高度防衛ミサイル(下記略:THAAD)」の設置問題の影響で、中国政府は韓国旅行商品の販売を禁止している。THAADとは、アメリカの協力を通して、韓国が北朝鮮のミサイルに対応する防衛システムのことである。アメリカと韓国は、2016年2月よりTHAADを考案しており、2017年3月より具体的に実施している。中国政府は、THAADの攻撃範囲が中国の遼東半島周辺と山東半島まで含まれており、中国の安全に脅威を与えるという理由で、THAADに強く反発している。現在中国では、旅行会社は韓国に関わる宿泊や飛行機チケットなどの旅行商品を販売できなくなっており、中国人が韓国を訪れることが難しくなっている。また、現地では、韓国製品の不買運動も始まっている。

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近年、韓国は中国人に人気が高い観光地になっていたが、韓国への渡航が制限されたため、その代わりに、タイと日本を訪れる人が増加しているようだ。タイにある「タイ中国旅行団体」によると、タイを訪れる中国人はすでに15%~20%増加しているとのことだ。日本でも、韓国に向かうクルーズより、福岡などの日本地域に向かうクルーズに乗って旅行する中国人が増えているようだ。また、中国で反韓デモが多発しており、安全のため、中国旅行ツアーをキャンセルし、その代わりに台湾や日本に変更する韓国人もいたようだ。

上記を見ると、THAADの問題は、韓国のインバウンドだけではなく、日本のインバウンドにも沢山の影響を与えていることが、分かるだろう。今後、中韓両国の反応に注目しなければならない、と筆者は思っている。

編集者:オスカー チャウ