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LGBTツーリズムの重要性が増えている

インバウンド市場において、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーなどの性的少数者)の重要性が増えている。LGBTマーケティング支援企業アウト・ジャパンによると、2015年には、LGBTツーリズムによる経済効果は全世界で約23兆円だったという。同年にシドニーで開催されたLGBTプライド「マルディグラ・パレード」では、参加者が約50万人になっており、経済効果がオーストラリアのテニス大会「全豪オープン」に次いで、約26~28億円にもなったという。LGBT総合研究所の調査によると、LGBTは世界全体の人口の約8%を占めているため、2016年の訪日外国人人数2400万人のうち、約192万人もLGBT当事者であると推測できる。そう考えると、インバウンド市場において、今後、LGBTによる経済効果は無視できない。

また、世界中でLGBT向けの旅行商品が増えている。3月8日~12日に、ドイツのベルリンで開催される旅行博「ITB Berlin」では、LGBT向けの旅行商品の販売コーナーを設置し、LGBT市場向けのインバウンドセミナー、ビジネスモデル紹介の講演なども行われることが決まっている。今年、初めて出展する日本企業もあるようだ。例えば、京都にあるホテル「ホテルグランヴィア京都」が京都のLGBT向けの取り組みや、日本の旅行商品を来場者に紹介する予定だ。

上記を見ると、LGBTツーリズムが世界中で発展していることが分かるだろう。今後、インバウンドにおいても、日本の企業はもっと積極的にLGBT向けの取り組みに工夫をしなければならないだろう。

編集者:オスカー チャウ