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ベトナムのインバウンド需要の今後とは?

日本の外務省が発表した2015年のビザ発給統計によると、ベトナムのビザ発給数は13万9236件。2014年の9万6648件を4万2588件上回り、初めて10万件を超えた。ベトナムから日本に来るにはビザが必要となるが取得数が増えているということは、日本に着やすい環境になっていることが伺える。
また近年、ベトナムと日本の文化交流は活発化しており、日越外交関係樹立40周年を迎えた2013年は、「日越友好年」と位置づけ、日本とベトナムの両国において約250の文化交流行事が開催された。また、2016年6月11日~12日で開催されたベトナムフェスティバルでは、2016年来場者数20万人と、かなりの賑わいを見せた。先日筆者がベトナムフェスティバルに行った際には、カラオケが一曲無料で歌えるイベントが特に盛り上がりを見せていた。日本のカラオケなどの娯楽への需要も見逃せないところだ。
今後、ビザの取得数が増え、ベトナムから日本へくる方も増えていくだろうと、筆者は考えている。

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編集者:藤田奈々

ベトナム市場

■基礎データ 出典*1

2つ

訪日旅行者数は、185,395人(2015)となっており、昨年対比で49.2%。また、2012年からの伸び率は202%となっている。
2016年は、さらに訪日客数の増加が見込まれる。
ベトナムに限ったことではないが、四季を持たない国は桜や紅葉時期の訪日数が目立つ。
四季を絡めたプロモーションは、よりユーザーに刺さりやすいコンテンツになるだろう。

■旅行形態 出典*2

旅行形態

ベトナム来訪回数のデータを見ても、53%の割合が日本への来訪が初めてで、37.2%が2~5回目の訪問、つまりリピータという結果である。
日本に初めて来る場合、団体ツアーを利用してくる人が多い傾向にあるため、上記のような割合になっている考えられる。
一度日本に旅行に来た人たちは、再来の際は個人旅行スタイルを選択しているのではないだろうか。

■旅行支出 出典*2

消費額
外客全体:3兆4771億円 <単位=一人あたり>ベトナム:194,840円 中国:283,842円 タイ:150,679円 米国:1775,554円

観光客の買物代だけを見ると、第一位の中国に次いでベトナムは2番目に高い。また、訪日客数も年々増加傾向にあるため、東アジア諸国の次に狙う国として考えるのも策であろう。
一方、欧米圏の消費額内訳では宿泊費の割合が高く、日本からの距離と関連している。一度の訪日で長期間滞在する傾向があるため、宿泊費にかける金額は必然的に高くなる。

■ベトナム人は何を求めるのか? 出典*2
旅行支出の中でも、買物代が中国に次いで2番目のベトナム人が購入して満足したと答えたのは、「化粧品・香水」であり、一人あたりの購入単価も高い。
安心・安全な日本の化粧品の需要は、まだまだあるようだ。

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(*1)出典 日本政府観光局(JNTO)
(*2)出典 観光庁『訪日外国人消費動向調査(平成27年版)』

編集者:渡辺千尋