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インバウンド事業で成功するため、試行錯誤の姿勢が大切

産経ニュースによると、政府は2020年の年間訪日外国人観光人数の目標を4000万人台に引き上げようと検討している。東京五輪・パラリンピックの相乗効果もあり、訪日外国人観光客数の増加ペースは加速している。今政府は訪日外国人観光人数の目標を「4000万人」と「4500万人」の2案を考えている。激増している訪日外国人に対応するため、日本の企業、店舗はどのように準備したほうが良いだろうか。2010年頃からインバウンドへの取り組みを始めた、商店街である原宿表参道欅会を例として見ていただいたら、ヒントが得られるかもしれない。

2010年頃から、インバウンドの環境整備をするため、原宿表参道欅会は努力を惜しまない。銀聯カードの決済端末を300台導入したほかに、多言語で対応できるように、指差し会話シートをつくった。その他、各店舗スタッフの方に向けた語学研修なども実施した。2015年の1月以降、商店街に10箇所のアクセスポイントを設置し、無料WIFIを導入した。

訪日外国人を誘致するため、欅会は4年連続して、240以上の店舗に出展する「Tokyo Grand Shopping Week @ Harajuku/Omotesando」を開催した。具体的な施策としては、「スクラッチキャンペーン」があった。出展店舗で1,000円以上(税込)お買い物やお食事をすると、スクラッチカードが1枚プレゼントをもらえる。当たったら、1,000円のクーポンをプレゼント。VISAカードで支払した場合は、スクラッチカードを2枚もらえて、当選確率が2倍となる。

海外でプロモーションを行ったため、たくさんの外国人はこのキャンペーンに参加し、買い物をした。訪日外国人にPRするため、欅会は海外での配布ルートを持った媒体社とコラボした。外国人の目線でパンフレットを製作し、海外の主要旅行代理店を経由して、東京への旅行が決まっている個人客に手渡ししてもらった。また、渋谷区、新宿区、港区のホテルなどでも設置した。原宿表参道欅会のアンケートの結果により、パンフレットが最も成果を発揮したという。

試行錯誤が大切
欅会の上手く誘客するため、試行錯誤は欠かせないという。スクラッチキャンペーンに関して、一昨年は当たり券を商品券に交換する、というスキームがあった。しかし、利用者にとって不便だったため、あまり観光客に活用されなかった。そのため、1,000円分のクーポン券として使える仕組みに変更した。結果としては、今年は反応が良かった。

インバウンドのため、プロモーション、インフラに力を入れても、効果がまだまだの企業はきっと存在する、と筆者は思っている。ただし、色々な事例を参考にし、試行錯誤をすれば、必ずうまくいけるのではないか。

参考:産経ニュース「目標数倍増! 2020年来日外国人観光客数「4千万人台」に設定へ」 2016/03/08
http://www.sankei.com/politics/news/160308/plt1603080003-n2.html
インバウンドナビ「ンバウンド誘致にはトライアンドエラーの姿勢が重要 原宿表参道欅会」2016/03/09
http://inboundnavi.jp/interview-keyakikai

編集者:オスカー チャウ