Inbound News 2020.01.08 首里城「見せながら再建」復興の過程を観光資源化

政府は、火災で主要施設が焼失した首里城(那覇市)について、復興の過程を一般公開する「見せながら再建」に乗り出します。
早期にがれきを撤去し、観光客の安全を確保しながら開放エリアを順次拡大することで、更地から再建していく状況を見学できるようにし、完成までの間の期間限定の観光資源とする狙いです。

首里城は、昨年10月末の火災で正殿や北殿など6棟が全焼、昨年12月現在の首里城公園の開園エリアは約8割まで回復し、城壁のライトアップも再開していますが、正殿など被害が大きいエリアは一般の立ち入り規制が続いている状況。

政府は、2030年に訪日外国人旅行者を6000万人とする目標を掲げており、国内有数の観光地・沖縄の集客力低下はリスクが大きいと見込んでいるため、首里城焼失の影響を最小限に抑え、復元中も観光客が訪れるような工夫が必要だと判断したとのこと。

このため、まずは今年3月末までにプロジェクションマッピングによる映像投影で視覚的な集客策を開始するとともに、世界文化遺産の正殿地下の遺構部分は、春の大型連休までの公開を目指します。

課題として残るのは、再建工事の効率化と見学者の安全確保の両立。首里城は国が整備し、沖縄県が管理していることから、政府は県側の意向も反映させながら具体策を詰めていく方針。
このほか、木材の調達も難航が予想されています。政府が3月末までに策定する復元に向けた工程表は、資材確保が前提となりますが、高温多湿な沖縄の気候に適した木材の大量確保は容易でなく、林野庁などが国内外の木材生産地との交渉を急ぎ、早期にめどを立てたい考えを示しています。

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