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高島屋、中国ネット旅行社と提携 訪日客に割引サービス

高島屋は米ナスダック上場で中国最大のインターネット旅行予約会社、携程旅行網(シートリップ)と提携する。シートリップを使って来日した外国人に割引サービスなどを始め、集客力を高める。

シートリップは約2億5千万人の会員を持ち、中国の旅行予約サイト市場で3割超のシェアを握る。中国からの訪日客は2015年に499万人と前年の2倍強に拡大。中国の景気後退などの不安要素はあるが、個人旅行の需要は堅調と判断した。日本の大手百貨店で初めてシートリップと提携する。

シートリップのサイトや、シートリップが旅行者に送る旅程表などを記したメールに高島屋のキャンペーン情報を載せる。シートリップで予約した旅行者が高島屋で買い物した際には割引販売する。高額購入者や来店頻度の多い旅行者をシートリップと把握し、個別に販促メールを送るといった協業も検討する。

電子商取引(EC)最大手アリババ集団の決済サービス、支付宝(アリペイ)も導入する。3日から新宿店(東京・渋谷)、大阪店(大阪市)など5カ所の主要店で対応する。訪日客がスマートフォンの画面で認証用バーコードをレジに提示すれば、店員がタブレット(多機能携帯端末)で読み取って決済する。

高島屋はブランド品や化粧品の売り上げが伸び、15年度の免税品の売上高は前年度比2倍強の300億円に達する見通し。シートリップとの提携やアリペイ導入で海外の富裕層の再来店を促し、16年度の売上高を1~2割ほど引き上げる計画だ。